擬液膜操作によるプリントサーキットボードのエッチング廃液簡易処理プロセスの開発

1999 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 11555207
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
• Research Institution: Kyoto University
• Principal Investigator: 谷垣 昌敬 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30027148)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 城石 昭弘 日本燐酸株式会社, 技術部・部長 ; 車田 研一 京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80273473)
• Keywords: 擬液膜 / 分離操作 / エッチング廃液 / 廃液処理

Research Abstract

本研究は、電子工業において使用されているプリントサ-キットボードのエッチング工程にて生ずる高濃度の銅を含む酸性廃液から、銅を回収・再資源化すると同時に酸のリサイクル使用を可能とする廃液処理プロセスを、擬液膜分離法を使って設計・開発することを目指している。本年度は、高い酸性濃度下で、選択的に銅を回収可能な抽出剤を探索すること、ならびに現有の擬液膜実験装置をつかった実験をおこなうとともに、擬液膜分離装置の設計論の検討をおこなった。結果、抽出剤については、最適なものを見出しきれていないが、抽出剤の性能と電場を変えた簡単な実験値を使えば、所定の分離効率を達成するための装置の設計が行なえる設計論については完成させることができた。