1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11610193
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
副田 あけみ 東京都立大学, 人文学部, 教授 (60154697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 祐子 浦和短期大学, 福祉科, 講師 (90248807)
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Keywords | 子ども家庭支援センター / 子育て / 子育て支援 / 一人親家庭 / ワーキングマザー |
Research Abstract |
1X子ども家庭支援センター利用者の分析からみた支援センターの機能 (1)トワイライト事業利用者の実人員は、225人(1996年度)から401人(1998年度)に、また、登録では学童より幼児(1-5歳)が伸びており、延長保育・夜間保育の代替機能が強くなっている。登録世帯では毎年度、父子家庭を含む一人親家庭が全体の約半数であり、一人親家庭サービスとしての側面も強い。(2)ショートステイ利用世帯数も38、40、50と伸びている。利用理由は「出産」「母親入院」「保護者出張」が比較的多い。幼児が7.5割から8.5割で、多様な理由による昼間だけの利用が多く、一時保育の代替機能を果たしている面も強い。(3)地域交流事業の延べ参加者は512組・1066人(1997)から576組・1237人(1998)にふえている。0-2歳の乳幼児を育てている専業主婦の交流と遊び方の学習の場として、また、ボランティア育成の場として機能している。 2『X子ども家庭支援センター利用者の子育てに関する意識と実態調査』からみた機能 (1)ワーキングマザーは、子どもとのコミュニケーションが足りないなど、子育てに関する悩みはあるものの子育てに関する不満が相対的に少なく、子育てを楽しんでいると明言する人が目立った。これは保育園利用とともにトワイライトやショートステイ利用によって、「多少の融通をきいてもらえる」「仕事をしやすい」状況を作り出せているとともに、「子育てを一人でやっているのではない」という安心感を得ているからと思われる。(2)専業主婦は、子育てに関する悩みも不満も相対的に多く抱えており、子育てに束縛感を感じている人、子育ては「忍耐・責任」と捉えている人が相対的に目立った。地域交流事業は、こうした専業主婦の息抜きの場として機能しているようで、開催頻度の少なさやアクセスの悪さに対する不満が強かった。
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