1999 Fiscal Year Annual Research Report
「クラス替え」の慣行に見る学級編成の論理の実証的研究
Project/Area Number |
11610291
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
長田 勇 愛知大学, 文学部, 助教授 (60221157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 仁 盛岡大学, 文学部, 教授 (10193252)
桜井 均 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (50119327)
遠藤 忠 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (10104118)
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Keywords | クラス替え / 学級編成 / 担任替え |
Research Abstract |
11年8月に研究合宿(第一回打ち合わせ)をおこない、アンケート調査の対象および調査項目等を決定した。対象は、東北地方ー青森県むつ市、関東地方ー東京、関西地方ー大阪府堺市、中国地方ー広島市、九州地方ー鹿児島県東郷町とし、前四地域は退職校長会、後一地域は校長会を通じて、標本を確定した。調査項目は、退職校長等本人の小学生時期における学級替えおよび担任替えの有無についてを中心にした全8項目、本人の教員時代の同事実の有無についてを中心にした全6項目、計14項目とした。 同年11月から12月にかけて、調査票および協力願い書を対象者に送付。12月中旬までで、回収率約55%の回答を得た。同月下旬に、研究合宿(第二回打ち合わせ)をおこない、集計上の記号処理方法等を決めた。その後12年1月末までに回答が送られてきて、合計で約60%の回収率となった。現在(3月)、パソコン集計中である。 本研究は、「子ども」・「学級」等をめぐる諸問題と学級編成のあり方との関係を見るための基礎資料としての意味をになうものである。「学級崩壊」と「クラス替え」などを短絡的に結びつけて分析するのではなく、その分析への道程の門口として、クラス替え・担任替えはいつごろ発生したのか、いつの時代にはどの程度の広がりを見せていたのか、どういう経緯・目的で導入され、それがどういう意味を担って継承されて今日に至ったのか、ということを明らかにする、というのが本研究の目的であり、その目的に沿う形で学会発表をおこなうべく、現在準備中である。
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