1999 Fiscal Year Annual Research Report
ゲーミング・シミュレーションを用いた合意形成支援システムの開発
Project/Area Number |
11630133
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
土谷 茂久 千葉工業大学, 工学部, 教授 (50286142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 龍太郎 東京電力(株), 技術開発本部・原子力研究所, 主管研究員
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Keywords | ゲーミング・シミュレーション / 合意形成 / 支援システム / 原子力発電所 / コミュニケーション / チームワーク / 学習 / セーフティーカルチャー |
Research Abstract |
1.支援システムのプロトタイプ構築 原子力発電所運転クルーの中央制御室での行動を分析して,集団的意思決定支援システムのプロトタイプをこれまでに2つ作成した。1つは,コミュニケーション問題を中心とするシステムで,3台の独立したパソコンを用いている。他の1つは,チームワーク問題を中心とするシステムで,6台のネットワークで結ばれたパソコンを使用する。何回かのテストランを行いさまざまなな修正を加えているが,新しいシステムを開発することを含めて検討中である。パソコンは再現性の確保と難易度の調整を可能にするために用いており,あくまでヒューマン・インターアクションが中心となっている。 2.分析手法の開発 スキャンコンバータと画面分割装置を用いてテストランの記録を取り、タスク分析を行った。分析手法についても,改良を必要とする点がいくつかでている。また,これらの支援システムは,数時間のゲーミング・シミュレーションそのものでパフォーマンスの改善を図るものではなく,参加者がそこで体得した知見を現実社会での活動に生かすことを通じて学習することを狙いとしている。したがって記録およびその分析も,(1)そのクルーの特性を明らかにすることと,(2)数ヵ月後に再度実施した結果と比較することを主な目的として行うべきではないかと考えられる。 3.セーフティーカルチャー この研究をさらに一歩進めて,セーフティーカルチャー向上を支援するシステムの開発につなげたい。東海村事故を機にセーフティーカルチャーの重要性が強く認識されているものの,文化そのものは観察不可能でありしかも組織自身も意識していないことが多いところから,どのようにしてその現状を評価し改善するかが大きな問題となっている。具体的には,(1)それぞれの運転クルーの組織文化(implicit social norm)を表出化しそれを客体化して(自己)評価するシステムと,(2)それを改善するシステムである。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Tsuchiya,Shigehisa: "A review of policy exercise interactive learning environments"Simulation & Gaming: An International Journal. (in print).
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[Publications] Saunders,D.(Ed.): "The International Simulation & Gaming Research Yearbook Volume 7"Kogan Page,London,UK. 284 (1999)
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[Publications] Schreinemakers,J.F.(Ed.): "Knowledge Management: Enterprise,Network and Learning"Ergon Verlag,Wurzburg,Germany. 177 (1999)