2000 Fiscal Year Annual Research Report
ミラーコロナグラフによる太陽コロナの多温度同時観測
Project/Area Number |
11640242
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
一本 潔 国立天文台, 太陽物理学研究系, 助教授 (70193456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 收可 国立天文台, 乗鞍コロナ観測所, 助手 (50161691)
西野 洋平 国立天文台, 乗鞍コロナ観測所, 助手 (40189296)
末松 芳法 国立天文台, 太陽物理学研究系, 助教授 (50171111)
花岡 庸一郎 国立天文台, 電波天文学研究系, 助手 (10238040)
清水 敏文 国立天文台, 太陽物理学研究系, 助手 (60311180)
原 弘久 国立天文台, 太陽物理学研究系, 助手 (20270457)
野口 本和 国立天文台, 乗鞍コロナ観測所, 助手 (40249941)
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Keywords | 太陽コロナ / コロナグラフ / 超研磨鏡 |
Research Abstract |
複数輝線によるコロナの多温度構造、及び速度場、磁場などの物理量観測をめざして、可視・赤外域での多波長同時観測が可能なミラーコロナグラフの開発を進めている。基本的な光学設計は昨年完了し、コロナグラフの心臓部である超研磨軸はずし放物面主鏡の製作を行った。また、今年度はオカルティングディスクの役目をする穴あき球面鏡、超研磨主鏡の面粗さを評価するための散乱光測定装置の開発をおこなった。 散乱光測定装置はレーザー光を被検ミラーに当て、あらゆる角度における散乱光強度を回転アームに取り付けたホトダイオードで計測するもので、正反射光の強度に対して10^<-8>程度の検出精度があり、コロナグラフ主鏡の評価に十分な性能のあることが確認された。今後主鏡の銀コーティングを行い計測を実施していく。 また今年度は、ミラーコロナグラフ筐体の設計、望遠鏡のガイド誤差を補正し像安定化のための主鏡駆動機構の設計、製作に着手した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Raju,K.P. et al.: "The Physical Conditions in a Polar Coronal Hole and nearby Regions from Norikura abs SoHO Observations"Ap.J.. 543. 1044-1050 (2000)
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[Publications] 野口本和 他: "乗鞍コロナ観測所における緑色コロナ輝線撮像装置の開発"国立天文台報. 4巻4号. 221-229 (2000)
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[Publications] Ichimoto,K., et al.: "Observation of Coronal Oscillation and Waves"ASP Conference Series. 205. 11-16 (2000)
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[Publications] Li,Hui et al.: "Magnetic Field Evolution Leading to Solar Flares I.Cases with Low Magnetic Shear and Flux Emergence"Publ.Astron.Soc.Japan. 52. 465-481 (2000)
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[Publications] Hanaoka et al.: "Radio and X-Ray Observations of Double Loop Flares"Advances in Space Research. 26. 453-456 (2000)