2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11640653
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
眞鍋 勝司 横浜市立大学, 理学部, 教授 (10112484)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 雅彦 京都大学, 総合人間学部, 助手 (20283575)
|
Keywords | フィトクロム / 原子間力顕微鏡 / 光変換 / 色素団-タンパク質相互作用 / AFM |
Research Abstract |
7日目の黄化エンドウ芽生えから抽出し、ほぼ純粋になるまで精製したフィトクロムA分子を原子間力顕微鏡によって観察した。生の試料をマイカ板に載せ窒素パージによって軽い乾燥状態にしたフィトクロムを観察した結果、像が時間的に変化するので余りはっきりした像は得られなかった。これはAFMのプローブの位置検出に用いている赤色レーザーがフィトクロムの光変換をもたらす結果と考え、軽く固定した分子を観察することにした。Pfr状態で0.1%グルタルアルデヒド固定した試料は厚みの薄い雪だるま型の像を与えた。像の大きさは水力学的に測定した値と矛盾しない。一方Prの状態で固定した試料は1つの厚い球に近い楕円体の像を与えた。PfrにフィトクロムのN末端から354番目からのDAVLという配列に結合することが分かっている抗エンドウフィトクロムA単クローン性抗体Mep-1をつけてAFM観察した。雪だるま像に1個のY字型の抗体が付いた像は観察されたが2個同時に付いたものは観察されなかった。これは抗原に1個の抗体が付いた状態ではもう1個は立体的に結合できなくなっているものと推定される。IgGでなくMep-1のFab'断片を用いた場合も同様に1個しか付かなかった。以上より、フィトクロムAはPrでは薄いほぼ円盤型のものが2個重なった形を形成し、Pfrになるとその円盤が開き、雪だるま型になる。雪だるまを構成する個々の円盤はフィトクロムの単量体に対応するのではなく、2つの円の付け根付近にエピトープ部分が2つ存在する可能性が大きいと解釈している。結果についてはもう少し裏付け観察してから投稿する予定である。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] Kondou Y. et al.: "Equal-quantum action spectra indicate fluence-rate-selective action of multiple photoreceptors for photomovement of the thermophilic cyanobacterium Synechocystis elongatus."Photochemistry and Photobiology. 73(1). 90-95 (2001)
-
[Publications] Mitsuda N. et al: "Pollen-specific regulation of vacuolar H+ATPase expression by multiple cis-acting elements."Plant Molecular Biology. (印刷中).
-
[Publications] Mitsuda N. et al.: "Novel type Arabidopsis thaliana H+ATPase is localized to the Golgi apparatus."FEBS Letter. 488. 29-33 (2001)
-
[Publications] Yoshimura SH et al.: "DNA phase transition promoted by replication."Biochemistry. 39. 9139-9145 (2000)
-
[Publications] Sato MH. et al.: "Atomic force microscopy sees nucleosome positioning and histone H1-induced compaction in reconstitued chromatin."FEBS Letter. 452. 267-271 (1999)