2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650303
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Research Institution | Kushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
小林 一義 釧路工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (20042004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 敦 釧路工業高等専門学校, 電気工学科, 助手 (40215710)
菅原 宣義 北見工業大学, 電気電子工学科, 助教授 (50003215)
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Keywords | 碍子絶縁特性 / 海霧 / 大気中塩分 / 漏洩抵抗 / 海塩汚損 |
Research Abstract |
釧路地方特有の海霧及び海塩汚損が、送電線用碍子の絶縁特性にどのような影響を与えるかを解明することを目的とする。そこで、釧路高専の屋上に碍子漏洩抵抗測定装置、気象観測装置及び気象監視カメラを設置するとともに、大気中に曝したプレパラートにて1日ごとの大気中塩分を測定する装置も設置した。これらの装置から得られる、漏洩抵抗、気象データ、海霧の挙動及び大気中塩分量のデータより、海霧及び塩分汚損が漏洩抵抗に与える影響を検討した。 これまでの測定データをもとに検討した結果、次のことが分かった。 1.気象状況が大気中塩分に与える影響 2000年7月〜2001年6月の大気中塩分と各気象データから、塩分の年間変化は気温が高い夏季に多く冬季に少ないことがわかった。また、塩分が波高に対応して変化する状況が確認された。 2.雨が碍子絶縁特性に与える影響 強風で波も高く多量の降雨があった日(2000.7.8〜7.12)と、強風で波も高かったが降雨量の少なかった日(2000.10.23〜10.29)を比較した場合、前者は以後の絶縁特性が降雨前に比べて改善されているのに対し、後者は絶縁特性の改善が見られなかった。これは、降雨量が碍子の洗浄効果に大きく影響していることを示している。 また、以上の結果については、平成13年度電気関係学会北海道支部連合大会(No.19太平洋側の海塩汚損と海霧中の碍子絶縁特性(IV))にて、口頭発表を行った。
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