2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650540
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
年縄 巧 明星大学, 理工学部, 助教授 (00188749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜岡 秀勝 東京大学, 工学系研究科, 助手 (70262269)
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Keywords | 交通量調査 / 高感度地震計 / 交通振動 / 走行速度 / 車種 / 地盤振動 |
Research Abstract |
前年度に引き続き,高感度地震計を用いて交通量や走行速度,車種を簡便に測定する方法に関してさらに研究を進めた.モデル道路の2ヶ所に地震計を設置し,車両が通過する際に生じる地盤振動の上下動成分を計測した.地震計の間隔について検討を行ったところ,間隔が大きすぎると地震計間の速度の変化に対応できなかったり両地点での波形形状に違いが生じること,間隔が小さすぎると波形の位相のずれを検知しにくいことから5m程度が適当であることがわかった.2点で計測された地盤振動の位相差と測点間距離から走行速度を算定し,これが車両計測メーターが示す速度値とほぼ同等であることを確認し,以降これを走行速度の基準値(基準走行速度)とした.1点で計測された地盤振動は,速度が遅いと周期が長く,速度が速いと周期が短くなる傾向があった.この傾向を定量化するために,地盤振動の周期と基準走行速度の関係をプロットした.地盤振動はパルス的なものであるので,スペクトル解析ではその卓越周期を明確に求めることが困難であることから,時間軸上でパルス幅(特性周期)を求めた.特性周期の求め方は,振幅の最大値のA%におけるパルス幅をこの値とし,Aの値を色々に変えて検討を行ったところ,70が最適であることがわかった.特性周期と基準走行速度はほぼ直線関係にあり,相関係数は0.95でなった.このことから1点での地盤振動を計測しただけでも,走行速度を推定することが可能であることがわかった.次に,片側1車線の一般道路において,モデル道路と同様の計測を行い,車種の違いによる地盤振動の変化を検討した.小型車量通過による地盤振動と異なり,大型車両通過による地盤振動は複数のパルスから構成されており,地盤振動の形状の違いによって車種の判別が可能であることがわかった.
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Research Products
(1 results)