1999 Fiscal Year Annual Research Report
画像処理とエントロピーを用いた歩行者交通信号制御方式
Project/Area Number |
11650552
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Research Institution | Kyushu Tokai University |
Principal Investigator |
岩崎 洋一郎 九州東海大学, 工学部, 教授 (20168561)
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Keywords | 歩行者交通流 / 交通信号制御 / 歩行者交通信号 / 画像処理 / エントロピー / シミュレーション |
Research Abstract |
交差点付近のビル屋上に設置したビデオカメラにて歩行者交通流を撮影し、その映像から画像処理によってある瞬間の横断歩道上に散開した歩行者の空間的な分布を得る。次に、その1コマのパターンをエントロピーによって定量化し、歩行者交通需要をマクロに推定する手法をこれまでに提案した。 今度は、そのエントロピーの変動を監視して通常の横断歩道およびスクランブル交差点いずれにも適用できる歩行者交通信号制御方式を提案した。すなわち、エントロピーの値によって歩行者交通需要を推定し、毎サイクル歩行者交通需要に従って歩行者青時間を最適に調整する歩行者交通感応信号制御方式である。これにより、不要な歩行者青時間を排除でき、特にスクランブル交差点ではそこを起点として延伸する自動車交通渋滞の緩和が期待できる。次に、提案した方式の制御効率を検証するためにシミュレーション実験を行うが、その準備として、通常の横断歩道およびスクランブル交差点にて歩行者の到着および歩行速度のデータを収集し、そのヒストグラムを作成した。そして、それぞれにて適合する理論分布を求めた。さらに、通常の横断歩道上の歩行者交通流をシミュレーションできるコンピュータプログラムを開発し、現在、収集したデータを用いたシミュレーション実験により本方式の制御効果を検討中である。また、スクランブル交差点用のシミュレーションプログラムを開発中であり、近日中にシミュレーション実験が開始できる状態にある。
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Research Products
(1 results)