2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11670382
|
Research Institution | KYOTO PREFECTURAL UNIVERSITY OF MEDICINE |
Principal Investigator |
小笹 晃太郎 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (20204191)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出島 健司 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (80217447)
竹中 洋 大阪医科大学, 医学部, 教授 (40137162)
|
Keywords | スギ花粉症 / 免疫 / 疫学 / IgE抗体 / アレルギー疾患 / サイトカメン / インターロイキン / インターフェロンガンマ |
Research Abstract |
京都府南部の人口約6000人の町の唯一の公立小中学校の児童生徒を対象として、2000年5〜6月に質問票による調査と血清検査を行った。当年の当該地域の2〜4月のスギ花粉飛散量はダーラム式補集法により合計1488個と中等量であった。小中学校在籍者487人のうち399人(81.9%)に血清検査を行ったところ、スギ花粉特異的IgE抗体の分布は陰性が52.6%、CAPスコア1が4.8%、2-3が23.8%、4以上が18.8%であった。ダニ特異的IgE抗体の分布は、陰性が60.6%、CAPスコア1が4.7%、2-3が16.2%、4以上が18.2%であった。このうち当年の症状に関する質問に回答があった327人のうち、スギ花粉抗体が陽性で当年3〜4月にスギ花粉症様症状(くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、鼻がかゆい、目がかゆい、涙が出る、目がごろごろするのいずれか)が出た者(確定者+疑い者)は35.4%であり、症状が3週間以上続いた者(確定者)は19.8%であった。 スギ花粉症状の発現に対する血清サイトカイン活性の関与を評価するために、スギ花粉IgE抗体価高値(CAPスコア4以上)で症状のある者(1群)、抗体価中等度(CAPスコア2-3)で症状のある者(2群)、抗体価中等度で症状のない者(3群)、および抗体陰性で症状のない者(4群)について、各群10人ずつを無作為に抽出して、IFNγ、IL4、IL10およびIL18を測定した。IFNγは24検体が測定限界未満であった。他の幾何平均値は、IL4が1〜4群の順に、20.1、28.7、19.6、24.5pg/ml、IL10が0.2、0.2、0.2、0.1pg/ml、IL18が302、382、294、261pg/mlであったが、いずれも対数値の一元配置分散分析により有意ではなかった。総IgE抗体価は同順に532、310、88、59IU/mlと有意差をみとめた。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Dzasa K et al: "Exposure to Japanese cedar pollen in early life and the risk of subsequent sensitization to Japanese cedar pollen."J Epidemiol. 10. 42-47 (2000)
-
[Publications] 出島健司 他: "スギ花粉症の疫学"アレルギー科. 9. 136-140 (2000)