1999 Fiscal Year Annual Research Report
新生児・乳児の自律神経機能の発達変化は乳児突然死症候群発症に関与するか
Project/Area Number |
11670770
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
後藤 一也 大分医科大学, 医学部, 講師 (90178442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 知己 大分医科大学, 医学部, 助手 (80264349)
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Keywords | 乳児突然死症候群 / 自律神経 / 心拍変動性 / 乳児 / 喫煙 |
Research Abstract |
在宅終夜記録を行うにあたって、病院脳波室で新生児期ポリグラフ記録を行い、RR間隔変動(HRV)の自己回帰モデルを用いたスペクトル解析法を検討した。次いで、ポリグラフ記録対象者44名のうち、在宅記録についてインフォームドコンセントが得られた7名について、生後1、2,3,4ヶ月の在宅記録を、平成11年9月から12年2月現在まで行った。新生児のHRVスペクトル解析からの自律神経機能について、低周波帯域(LF)、高周波帯域(HF)、LF/HFを用いて交感(SN)、副交感神経(PSN)緊張を評価すると以下の知見が得られた。(1)受胎後週数の増加に伴い静睡眠期において、PSN緊張は増加、SN緊張は減少したが、同一静睡眠においてもパラメータ値は大きく変動した。(2)PSN緊張は哺乳後の第1静睡眠に比し、第2静睡眠が有意に大で、心拍数の低下も認めた。(3)驚愕反射前後で、自律神経機能は大きく変動し、同一睡眠段階における覚醒段階の変化と関連する変化と考えられた。在宅記録においては、携帯型記録装置(バッテリー作動)にて約12時間に及ぶRR間隔変動とアクチグラムによる体動の定量記録を行い、開始、終了時刻の設定を行うことで、検者が介在することなく安定した記録が行われ、全記録でデータグラフ表示が可能であった。タイムラプスビデオによる行動、眼球運動観察も併せて、終夜12時間の睡眠覚醒段階判定と、睡眠段階毎のHRV解析が可能であることも確認された。ただし、ポリグラフ記録と異なりデータ数が膨大であるため、RR間隔データのアーティファクト除外プログラムを利用した、HRV解析は次年度から開始する予定である。なお、乳児突然死症候群ハイリスク群である、喫煙母体児については1名の対象を行った。積極的に検査を希望する喫煙妊婦もいたが、在宅記録では自宅が当施設近郊にあることを条件とするため、対象収集は他施設産科にも協力を仰ぐ必要があると考えられた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kazuya Goto: "Effect of Prone and Supine Position on Sleep Characteristics in Pretevm Infants"Psychiatry and Clinical Neuroscience. 53. 315-317 (1999)
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[Publications] Kazuya Goto: "Sleep Step Transition and Changes in autonomic function in Newborn Infants"Psychiatry and Clinical Neuroscience. 54(掲載予定). (2000)