2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11671288
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Research Institution | HYOUGO COLLEGE OF MEDICINE |
Principal Investigator |
楠 正人 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (50192026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池内 浩基 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (80319863)
柳 秀憲 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (50241170)
荘司 康嗣 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20226301)
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Keywords | 直腸癌 / 結腸肛門吻合術 / 排便機能 |
Research Abstract |
1.J型結腸嚢肛門吻合術(CAA)後の機能を検討するため、生存および所在の確認されている100人に対しアンケートの送付を行い77人から返答を得た。回答率は77%であった。 (1)排便機能:1日排便機能は3.5回。不完全排便は41.5%がいつも生じており、46.8%の症例が時々経験したと答えていた。また、不完全排便はないと答えたのは11.7%と少数であった。一方、結腸嚢を付加することにより、Urgencyの生じる症例は少数で、94.7%の症例がUrgency(-)と答えていた。 (2)不完全排便はCAA後のもっとも大きな問題点であり、この症状の改善のために、今までは緩下剤の調節が主流であったが、経験的にカルボキシメチルセルロースナトリウムを投与したところ、この症状の改善を認めて症例があり、使用前後の排便率をDefecographyで検討した。骨盤底筋群の推移に有意な変化は見られなかったが、排泄率が38.2%から57.5%へ有意に増加が認められた。 (3)排尿機能:排尿機能は比較的良好に温存されており、排尿障害を認めたのは11.9%であった。80.9%の症例が排尿機能に満足であると答えていた。 (4)男性性機能:男性患者において術後の大きな問題点である。術前に性交渉があったと答えたのは34/48(70.8%)であったが、術後では16/48(33.3%)と約半数に減少していた。術前に勃起障害が見られなかったのは38/41(87.2%)であったが、術後は11/39(28.2%)にまで減少していた。性機能の満足度としては31.4%が満足、17.2%がやや不満、51.4%が不満と答えており、性機能の低下がQOLの低下につながることが示唆された。
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