2001 Fiscal Year Annual Research Report
「畳室にかかわる住様式の新動向」と「畳空間の発展方向」に関する研究
Project/Area Number |
11680109
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
今井 範子 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (30031719)
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Keywords | 住宅平面計画 / インテリアデザイン / 和室 / ライフスタイル / 住文化 / 地域性 / 生活様式 / 住様式 |
Research Abstract |
平成13年度は、以下のような研究内容を遂行した。(1)中部圏(有効サンプル数世帯票324、個人票484)および熊本圏(有効サンプル数世帯票195、個人票322)に立地する戸建注文住宅の居住者を対象とした「畳空間の住み方とその意識に関する調査」の結果のデータ整理と分析を行い、各地域の平面型の特徴、住み方、住意識の動向を明らかにした。さらに最終年度のあたり、これまでの調査対象地域(首都圏、関西圏、中部圏、富山圏、福岡圏、熊本圏)における調査結果について、畳室の平面における動向、畳空間に対す住意識について、地域差の検討を行い、日本の都市住宅における地域性を考慮した、住宅計画における畳空間の在り方を示唆した。(2)『新建築・住宅特集(j.t)』の創刊号から2000年12月号の全作品2362の中から、畳空間に「新しい試み」のある住宅作品(994)を対象とし、a.畳空間構成の型分類、b.その要素空間(床の間、畳、天井・壁、建具、照明など)、c.起居様式等々のデザイン上の試みとデザイン動向を分析し、次世代に継承しうる生活空間としての、新しい畳空間デザインを考察、検討した。さらに、これらの新しい畳空間のデザインについて居住者のデザイン志向からの検証を行い、今後のインテリア計画における畳空間デザインの在り方を示唆した。(3)国内のイグサの主産地、熊本におけるイグサ生産の現状とその問題点を把握し、生産面から、畳空間にかかわる住様式発展の可能性を検討した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 今井 範子, 伊東 理恵, 越家 恭子: "畳空間デザインに対する志向性の検討 -中部圏の注文戸建住宅における-"日本建築学会大会学術講演梗概集. 33-34 (2001)
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[Publications] 牧野 唯, 今井 範子: "住宅計画日本の畳空間に対する住要求と平面動向 -熊本の注文戸建住宅における-"日本建築学会大会学術講演梗概集. 35-36 (2001)