2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11680332
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
柏木 宣久 統計数理研究所, 調査実験解析研究系, 助教授 (50150032)
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Keywords | ベイズ / 状態空間 / 時空間 / 環境 / 遺伝子 |
Research Abstract |
東京湾内水質の動向把握、ダイオキシン類の発生源寄与率の推定、熱帯降雨観測衛星の観測精度向上、および家畜の遺伝子地図の作成等を目的とし、対応するベイズ的データ解析法の開発とその応用について研究した。 東京湾内水質に関しては、時空間季節変動調整法を開発、適用し、水質の長期変動について検討した。同時に、植物プランクトンの増殖に伴うN/P比の変化について考察し、論文を横浜市環境科学研究所報に掲載した。 一方、ダイオキシン類の発生源寄与率の推定に関しては、発生源および環境での測定値が共に誤差を含むため、通常の回帰分析手法では不十分な結果しか得られないところから、対応する関数関係モデルを開発、適用し、結果を慶応大学で開催されたシンポジウムで発表した。 また、熱帯降雨観測衛星の観測精度向上に関しては、NASAから取り寄せたデータを解析すると共に、新たな減衰補正法の開発に着手した。 更に、家畜の遺伝子地図の作成に関しては、マウスゲノムとの比較遺伝子地図を用いて未マッピング遺伝子の乗る染色体を予測するためのベイズ的方法を開発し、論文を計量生物学に掲載した。
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