1999 Fiscal Year Annual Research Report
我が国製造業の研究開発におけるアウトソーシングの研究-実態分析と理論枠組みの構築
Project/Area Number |
11680446
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
丹羽 冨士雄 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (70091915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大山 達雄 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (30134323)
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Keywords | 研究開発 / アウトソーシング / 経営戦略 / 技術戦略 / コア・コンピテンス / コア・テクノロジー |
Research Abstract |
我が国において研究開発でのアウトソーシングは最も重要な戦略概念になりつつある。本研究は技術経営(MoT)の視点から、我が国製造業の研究開発におけるアウトソーシングを研究する。本年度の研究で以下の諸点を明らかにした。 (1)研究開発のアウトソーシングの状況 製造業における研究開発のアウトソーシングは金額ベースで製造業の研究開発費の約1割である。我が国大学に対する割合は外国に対する割合の約半分である。また業種別に差があり、それはその業種の技術の国際的な関係の中で理解できる、等を明らかにした。 (2)研究開発のアウトソーシング事例の収集 いくつかの特徴的な事例を収集し、データベース化した。現状ではその数は少ないので、収集事例を拡大する。なお、収集した事例ソースの大半は専門紙とインターネットホームページとの組み合わせである。 (3)業種別研究開発アウトソーシングの実態調査 医薬品、エレクトロニクス、自動車、航空機、ソフトウェア産業を中心に面接調査を実施し、その実態を掌握した。面接対象を拡大する計画である。 (4)アウトソーシングの理論枠組みの構築 アウトソーシングに関する、形態、相手(国内外、産学官各組織)、契機、アウトソーシングの研究過程上の位置、および分野等の形態論に関する理論研究を収集して、本研究の理論枠組みを作成した。しかし、未だ不充分であり、来年度にはさらに充実する。 (5)調査票調査の作成 来年度の当初には我が国の製造業を対象にして、研究開発のアウトソーシングに関する調査票調査を計画している。その調査票の枠組みを完成した。それに基づき、来年に調査を実施する。
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