2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11680530
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岡村 秀雄 岡山大学, 資源生物科学研究所, 助手 (90253020)
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Keywords | 新規防汚剤 / 生態影響 / 運命 / 水環境 / 分解産物 / 残留 / irgarol 1051 / diuron |
Research Abstract |
我が国で使用されていると考えられる数種の新規防汚剤を供試し、以下の課題に取り組んだ。 1.新規防汚剤による水環境の汚染の現状把握 1999年1月から2001年12月までの間、2週間毎に岡山県南部の2定点でのサンプリングを行い、海水中のIrgarol、その分解産物M1、Diuronの残留濃度を定量した。残留濃度は、概して、高い順にDiuron>Irgarol>M1であった。数年間にわたる継続分析の結果を取りまとめ、残留濃度の季節変動をボート活動と関連付けたい。 2.光分解性評価 太陽光近紫外線を模擬する紫外線ランプを照射し、水中での防汚剤の光分解性を評価した。水中における防汚剤(CuPT, KH101)は数時間の内に分解した。光分解による分解産物の分析を試みたが、HPLC-DADでは検出することが出来なかった。光分解処理した試料の毒性を評価したところ、藻類に対する毒性は有意に減少したので、光分解により毒性の弱い化合物へと変換されると考えた。 3.植物への影響評価 10種類の防汚化合物が植物に及ぼす影響を評価した。供試植物として淡水産微細藻類、淡水産アオウキクサ、レタスを用いた。藻類増殖に対する阻害の強い順に、Irgarol>Diuron>KH 101>ZnPT>Thiram>M1>Disulfiram>CuPT>Ziram>Sea-Nine 211であり、いづれも重金属クロムより強い毒性を示した。供試化合物の内、トリアジン系化合物はウキクサの増殖に対する阻害が強く、レタス幼根伸長に対する阻害は弱かった。カーバメート系化合物は藻類に対しては比較的強い阻害を示したが、ウキクサやレタスに対する阻害は弱かった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Okamura: "Photodegradation of the antifouling compounds lrgarol 1051 and Diuron released from a commercial antifouling paint"Chemosphere. (in press).
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[Publications] Kobayashi, Okamura: "Effects of new antifouling compounds on the development of sea urchin"Marine Pollution Bulletin. (in press).
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[Publications] Okamura et al.: "Toxicity evaluation of new antifouling compounds using suspension-cultured fish cells"Chemosphere. 47(7). 945-951 (2002)