1999 Fiscal Year Annual Research Report
イギリスにおける環境・景観重視の森林政策と認証・ラベリング制度に関する研究
Project/Area Number |
11691061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Section | 一般 |
Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
岡田 秀二 岩手大学, 農学部, 教授 (70133907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 幸男 岩手大学, 農学部, 助手 (90292177)
土屋 俊幸 岩手大学, 農学部, 助教授 (50271846)
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Keywords | フォレストリーコミッション / カントリーサイドコミッション / フォレストパーク / ナショナルトラスト / イギリス私有林 / 森林認証制度 / UKWAS / バイヤーズグループ |
Research Abstract |
平成11年度調査の重点は3点に絞った。ひとつは、イギリスに発生し、すでに100年以上の歴史を有するナショナルトラスト所有の森林経営、とくに環境や景観重視の政策的考え方と具体的施業内容を明らかにすることである。ウエールズ地方とイングランドの一部地域の実態調査を行った。すでに早い時期から環境対応の論理をもっていたが90年代に入り各々森林所在地域の様々なニーズに応えることが論理として加えられ、生産行為も重視されていることがわかった。 2つ目は、森林認証のイギリスでの現状を明らかにすることであった。とくにウエールズの実態を調査した、世界的基準・指標とヨーロッパが独自に考えている基準・指標の相違とその背景及びそれらとバイヤーズグループの対応について最も新しい動きを把握した。 3つ目は、政策をプライベートセクターとくに個人有林がどう受止めているのかを実態調査した。林業とりわけ木材生産重視の考え方の経営からは批判的意見も聞かれたが、環境重視の基本政策には賛意を示すようで、方法論上で、木材生産重視の経営を不利な立場におくことの問題が種々指摘された。
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