1999 Fiscal Year Annual Research Report
アジア太平洋地域ネットワ-クの構築とINGO-その過去と現在、将来への展望
Project/Area Number |
11691107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 一般 |
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
山岡 道男 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (90220235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大城 ジョージ 桜美林大学, 国際学部, 教授 (40223698)
片桐 庸夫 群馬県立女子大学, 文学部, 教授 (30141112)
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Keywords | アジア太平洋地域ネットワーク / INGO / 太平洋問題調査会 / IPR |
Research Abstract |
本年度の役割分担に従って、研究代表者・研究分担者は、太平洋問題調査会(IPR)関係の史料調査・蒐集及び学術報告を行った。メンバーの都合により、予定が変更されたところもあるが、実績は以下のとおりである。 山岡道男は、8月にホノルルのハワイ大学、11月にニュージーランドのオークランド大学・ビクトリア大学・国立図書館・ニュージーランド国際問題研究所・カンタベリー大学・オタゴ大学において史料調査を行い、特にニュージーランドIPR関係の史料蒐集に成果を挙げた。片桐庸夫は、7月から8月にかけ約40日にわたってハワイ大学、ニューヨークのコロンビア大学において調査を行い、主としてイギリスのIPRへの加盟の意図、背景、加盟後のIPRにおいて占めた位置・影響力・日本IPRとの関係などの史料蒐集に力を注いだ。大城ジョージは、都合によりオーストラリアには赴けなかったが、11月にニュージーランド、2月から3月にかけてハワイ大学において調査を行い、また、11月には山岡、Paul Hooperとともにニュージーランド・アジア学会において学術報告を行った。なお、この学会において、赤見友子も論文提出の形で参加した。五十嵐卓はコロンビア大学において主としてIPRの財務面の史料蒐集を行った。さらに、研究代表者・国内の研究分担者を中心に行っている例会(研究報告会)を、本年度は4回開催し、そのうち、12月にアムステルダム自由大学助手の山崎功氏が一時帰国した際に「オランダIPRとインドネシア問題」と題する報告を依頼した。 本研究グループは、研究課題である「アジア太平洋地域ネットワークの構築とINGO―その過去と現在、将来への展望」の研究を達成していくための基礎作業として、先駆的な事業であったIPRの史料調査・蒐集に力点をおいて活動を進めている。来年度も継続して行う予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 山岡 道男: "「戦前期ニュ-ジ-ランド太平洋問題調査会の再建問題:ニュ-ジ-ランド国際問題研究所との合併過程を中心として」"『アジア太平洋討究』. 創刊号. 163-179 (2000)
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[Publications] 片桐 庸夫: "「太平洋問題調査会(IPR)とインクワイアリ-問題-第七回ヴァ-ジニア・ビ-チ会議不参加問題を中心として-」"『法学研究』. 73巻・1号. 331-385 (2000)