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1999 Fiscal Year Annual Research Report

変動するフィリピン島弧:地球物理および地質学的調査・研究

Research Project

Project/Area Number 11691126
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (A)

Section一般
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

安藤 雅孝  京都大学, 防災研究所, 教授 (80027292)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大倉 敬宏  京都大学, 総合人間学部, 助手 (40233077)
平原 和朗  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40165197)
渋谷 拓郎  京都大学, 防災研究所, 助手 (70187417)
石川 尚人  京都大学, 総合人間学部, 助手 (30202964)
鎌田 浩毅  京都大学, 総合人間学部, 教授 (80303791)
Keywords活断層 / GPS観測 / 固着過程 / S波スプリッティング / フィリピン火山弧 / K-Ar年代 / 火砕流堆積物 / 熱残留磁化方位
Research Abstract

[GPS観測] マコロード回廊周辺のGPS観測を今年度も継続して行った。その際、既存の13観測点のほかに、新たに2つの観測点が追加された。これはフィリピン断層に沿う変位を求めるためである。また、ミンダナオ島内における東西からのプレート沈み込みおよび活断層による島弧内変形過程を調べるため、同島内の10ヶ所において3-5日のGPS臨時観測を行った。
[地震観測]トルコ・北アナトリア断層の固着過程をS波スプリッティングを用いて検出するため、断層破砕帯内で臨時地震観測を行った。観測期間は1999年8月30日〜10月27日である。初等的な解析結果から、破砕帯内に本震によるフラクチャが存在することが分かった。観測を継続して行うことにより、断層の固着(フラクチャの閉塞)が検出できるものと期待される。
なお、フィリピンのマリキナ断層近傍でも地震観測が開始された。
[地球年代学]フィリピン海溝がいつ頃から沈み込みを始め、どのように発達してきたのかを明らかにするために、ヒコール半島の北端から南端に分布する火山11山体からK-Ar年代測用試料を約40個採取した。現在試料の前処理をすべて終え、アルゴンの同位体分析を進めている。試料には数十万年程度のものも含まれることが予想されたため、Arの定量には感度法を用い、質量分別補正を行った。これまでのところ、0.1から5Ma程度の年代が得られており、南方にあるレイテ島・ミンダナオ島のフィリピン火山弧から報告された年代と大きくは異ならないことが明らかになってきた。
[火山地質]ピナツボ火山の1991年噴火堆積物のうち火砕流堆積物と火砕サージ堆積物の野外地質調査および試料採取を行った。噴火堆積物の基底部を確認した結果、これらの層序は下位からプリニアン降下軽石層、火砕サージ堆積物、火砕流堆積物であることが判明した。熱残留磁化方位等の測定のために、火砕サージ堆積物と火砕流堆積物中の軽石、本質岩片、類質(または外来)岩片の定方位試料を採取した。火砕サージ堆積物はvalley pond型の火砕流堆積物のveneer type depositであると考えられ、噴煙柱が部分崩壊した結果堆積したものと推定される。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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