2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11691182
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
池谷 仙幸 静岡大学, 理学部, 教授 (50022223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入月 俊明 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60262937)
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Keywords | 東南アジア / 介形虫類 / 進化古生物学 / 生物地理 / 中国沿岸 / 種分化 |
Research Abstract |
本年度(平成12年度)は現地調査3年計画のうちの2年目に当たり,約1ヶ月(8月2日〜9月3日)にわたって,中国南部沿岸域および海南島,マカオ,香港島沿岸を対象に介形虫相の生態調査および試料の採集を行った。 1.現地調査:中国側研究者2名,日本側研究者2名に日本の大学院生2名の計6名によって,各人調査項目を分担して現地調査を行った。(1)広州をベースに,広州以南大陸沿岸部を1週間かけ,中国科学院南海海洋研究所の車(運転手付き)によって採集調査を行った。計33試料を得た。(2)海口をベースに,海南島沿岸部を2週かけ,国家海洋局海口海洋研究所の車(運耘手付き)によって採集調査を行い,59試料を得た。また,マカオ・香港島にて,レンタカーによる10日間の調査を行い,31試料を得た。これらの試料は主として沿岸岩礁地では海藻を,海浜では底質を,また,時に魚船をチャーターして沖合の底質を採集器具を用いて試料採取した。同時に各地点の環境条件を観察記録すると共に各種の水質要素を測定し,基本データとした。 2.介形虫試料:採集物(介形虫を含む底質)はすべて2分し,一方を中国側へ他方を日本に持ち帰った。試料のすべては液浸と乾燥標本とし,現地で250meshを用いて粗水洗を行い,少量化した。帰国後,再び250meshを用いて水洗し,2種類の標本に整理・保存した。 これらの試料は介形虫の抽出作業が行われ,目下,種分類を進めると共に群集解析のデータを作りつつある。従って,試料の生態的データは整理されているが,まだ介形虫そのものの研究には入っていない。また,今年度は昨年度採取した試料について,介形虫群の解析作業が行われた。
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