1999 Fiscal Year Annual Research Report
現代韓国の法・政治構造の転換-日本と韓国の比較共同研究を通じて-
Project/Area Number |
11694041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
大久保 史郎 立命館大学, 法学部, 教授 (90066720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤澤 史朗 立命館大学, 法学部, 教授 (80202513)
中島 茂樹 立命館大学, 法学部, 教授 (10107360)
上田 寛 立命館大学, 法学部, 教授 (90093195)
徐 勝 立命館大学, 法学部, 教授 (30309083)
松宮 孝明 立命館大学, 法学部, 教授 (80199851)
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Keywords | 韓国の法 / 韓国の政治 / 韓国の民主化 / 韓国の人権 / 日韓法・政治比較 / 韓国の司法制度改革 / 朝鮮半島の安全保障 / 韓国の憲法裁判 |
Research Abstract |
1999年度、4月にソウル大で1回目の日韓共同シンポジュウム開催。日本からは「日本における犯罪現象の動向と刑事立法」上田寛(本学)など2本、韓国側からは、「権威主義体制下の司法部と刑事裁判」韓寅燮(ソウル大)、「韓国労働法の形成と展開」朴洪奎(嶺南大)、「韓国の民主化における憲法裁判所と基本権の実現」鄭宗燮(建国大)、「韓日間の過去清算問題の法的解決のための模索」金昌禄(釜山大)、「解放後における親日派処理問題小考」徐仲錫(成均館大)か報告された。10月21日から、「変貌する日韓の司法一改草の焦点」を全体テーマに第2回シンポジュウム開催。まず初日、「韓国の陪審制度実現に向けての市民運動」(朴元淳弁護士)、「日本の陪審制度」(山崎浩一弁護士)の発表。22日午前には豊下楢彦(本学)の「日韓米の安全保障戦略と朝鮮半島」、李京柱(慶北大)の「日本の周辺事態法と韓国」の発表。午後は、「司法改革-司法への市民参加」のテーマで、園部逸夫(前最高裁判所判事)の「日本の最高裁判所」、沈羲基(東国大)「韓国の司法制度改革」、松宮孝明(本学)の「日本の司法制度改革」、郭魯舷(放送通信大)の「韓国の人権委員会の成立と役割」の報告があった。学内研究会は次のとおりである。6月、尹健次(神奈川大)「現代韓国の思想的変化」。6月21日、田中利幸(西オーストラリア大)「'慰安婦'問題への史的批判の視点」、ヘジン(ナヌムの家歴史館舘長)「日本軍'慰安婦'歴史館」。7月、朴明林(高麗大アジア問題研究所)「朝鮮戦争の勃発と起源をめぐる争点」、李三星教授(カトリック大)「北朝鮮核問題と米国の東アジア政策」。上記の鄭宗燮論文に対し中島茂樹(本学)の「韓国の憲法裁判所」。韓寅燮の「韓国検察の政治的中立性確立は可能か?」。9月には、朴洪奎論文をめぐり吉田美喜夫(本学)の「韓国の労働法」の発表があった。
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