Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 啓之 高知大学, 人文学部・社会経済学科, 助教授 (20206527)
上瀧 真生 流通科学大学, 経済学部, 教授 (10195662)
金谷 義弘 鹿児島県立短期大学, 商経学科, 教授 (90194894)
西原 誠司 鹿児島短期大学, 教養学科, 教授 (00198491)
丹下 晴喜 愛媛大学, 法文学部・総合政策学科, 講師 (20284383)
|
Research Abstract |
昨年調査の到達点を踏まえ,(1)より専門的で対象をしぼった調査活動を行うこと,(2)学術・研究面での日独交流を前進させること,(3)研究成果公表に向けた意思統一と調整を行うことを柱として以下の調査・研究交流を行った。 1,第二次ドイツ調査および研究交流(平成13年1月4日〜17日) (1)1月6日,ベルリン工科経済大学経済学会が日本のグローバル化をテーマにコロキウムを開催し,金谷が「日本の企業集団の再編とグローバル化における理論問題(Dle Veraenderung der japanischen Wirtschaft unter der Globalisierung-die Erneuerung der Grossunternehmensgruppen)」を,朝日が「新日本的経営と日本的労使関係の変容(Entwicklung der japanspezifischen Betriebswirtschaft und des japanspezifischen Beschaftigungs-systems im Globalisierungsprozeβ)」を講演した。 (2)EUによるドイツの経済政策の制限とドイツ経済政策の能動性の関連について,財政金融当局であるドイツ連邦大蔵省(1月8日),ドイツ連邦銀行(1月16日)でのインタビューを行った。 (3)ザクセン洲を中心とする中・東欧にまたがるインフラ整備が重点的・実験的に行われていることを踏まえ,(1)ザクセン州政府の地域開発政策と産業政策のインタビューを同州大蔵省で行い,「シュレージエンの三角地帯」における国境を越えた地域開発の動向を調査した。(2)ドイツ産業の実験場となっている同州における企業戦略を調査するために,自動車関連2社,IT関連1社を訪問した。自動車産業を中心にJITに代わる生産性向上手段として,モジュール生産とそのネットワークからなるJIS(ジャスト・イン・セキュエンス)体制がめざされていることを確認した。(3)ケムニッツ大学を訪問し,大学における産学官共同の最新の技術開発を中心に,地学連携・企業家育成機能の拡大状況を聞き取った。(4)また,IGMのベルリン・ブランデンブルク・ザクセン地区委員会を訪問し,この地域における雇用・労働市場問題,労使関係について調査し,従来型の広域協約システムへの変更圧力が高まっていることを確認した。 2,第二次日本調査・研究交流(平成13年3月15日〜21日) (1) 3月16日,公開シンポジウム「グローバル化の中のヨーロッパ経済・第2弾.を鹿児島県立短期大学で開催した。 (2) 3月15日,富士通九州エレクトロニクス工場,渕上ミクロ入来工場など,IT部門の先端工場における技術開発戦略とグローバル化の下での生産管理・労務管理のを調査,さらに日産自動車九州工場にて,ルノーとの提携後の経営戦略の変更,ITSや燃料電池に関連する国際競争戦略について調査した。 以上の成果については,2002年に日本で,また2003年にはドイツで,それぞれ出版を行うことで合意した。
|