2000 Fiscal Year Annual Research Report
中国華東地域の都市拡大と土地利用長期変化のメカニズム
Project/Area Number |
11694193
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 洋平 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20012023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥井 清司 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (40026563)
加賀爪 優 京都大学, 大学院・農学研究科, 教授 (20101248)
柴崎 亮介 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (70206126)
季 増民 椙山女学園大学, 文学部, 教授 (20278237)
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Keywords | 中国華東地域 / 土地利用変化 / 都市拡大 / リモートセンシング / GIS / 予測モデル / 土地被覆変化 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き華東地域に関する基礎データ、特に、社会経済データおよび土地利用データの収集に努めるとともに、それらデータを分析することによって、土地利用・土地被覆に関するドライビング・フォースを解明することに努めた。 本年度は、江蘇省に焦点をあて、省全域を対象に精査と検討を行い、さらに、錫山市に属する鎮の中から幾つかの鎮(長安、洛社、港下など)を選定し、そこにおける土地利用の詳細な調査を実施するとともに、リモートセンシグによってそれら各鎮の土地被覆を判別する方法を開発した。 江蘇省における都市拡大のシミュレーション・モデルを構築した。このモデルの構築には、都市拡大は、都市への人口集中により都市が成長するに連れて、都市的土地利用が都市周辺地域に拡散するという仮説を提示し、モデルは拡散理論に基づいて構築されている。 拡散モデルにおける物質拡散の密度は、物質の属性を代表するものであり、都市拡大モデルにおいては都市の拡大圧力の大きさを記述するものとする。つまり、本モデルでは人口、都市構造、当該都市民の平均年収の3つを用いる。また、拡散係数は、本モデルにおいて、都心から主要な道路を経由した距離を用い、距離の減衰関数で表わされる。また、都市内における人口分布密度は、ある一つの分布関数を仮定して、推定した。 また、社会経済統計データにより得られる人口データは、行政区域を単位として、入手可能である。したがって、行政都市域内に存在する多数の市街地おのおのの人口データは不明であるので、それぞれの市街地における人口を推定する必要がある。この推定に当たっては、都市規模に関するランクサイズ・ルールを適用した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Y.SATO & L.Li: "A diffusion-based macro model for regional urban expansion in the case of the eastern part of China"農業土木学会論文集. (発表予定).
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[Publications] Y.SATO & L.Li: "Modeling City Expansion Based on Remotely Sensed Images."Urban Sustainability in the Context of Global Change. (印刷中).
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[Publications] Lim,Li & Y.SATO: "Viewing Urban Growth From Land Cover Changes : a Case Study : the Southern Part of Jiangsu Province, China"Planning and Design : environment and planning b. (発表予定).
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[Publications] Hua JIA & Y.SATO: "Land Transformation Research Through the Cellular Automata with AHD-derived Transition Rules"農業土木学会講演要旨集鳥取. 344-345 (2000)
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[Publications] 史中超,柴崎亮介: "時系列衛星画像から土地利用変化の抽出に関する研究"写真測量学会平成12年度年次学術講演会発表論文集,東京. 6月. 15-18 (2000)
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[Publications] 余亮,談国新,柴崎亮介: "EPICモデルを用いた中国地域農業生産性の推定に関する研究"写真測量学会平成12年度年秋季学術講演会発表論文集,鳥取. 11月. 15-18 (2000)
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[Publications] Z.C.Shi,R.Shibasaki: "Dynamic Simulation of Land Use/Cover Change Based On Time Series Satellite Images"Proc.of ACRS'2000 Taiwan. 11月. 1203-1208 (2000)
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[Publications] GuoxinTan & R.Shibasaki: "A Methodology of lategrating GIS with EPIC Model : An Application In China"The International GIS Symposium For Developing Countries, Makati.Philippines.. S4-03 (2000)