1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11695061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
内藤 克彦 名城大学, 理工学部, 教授 (90240811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 幸男 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (50190658)
林 和彦 名城大学, 理工学部, 講師 (40024608)
山ノ井 基臣 名城大学, 理工学部, 助教授 (60076552)
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Keywords | 避雷器 / 雷事故 / EMTP / シミュレーション / 電位分布 / 温度分布 / 電界センサ |
Research Abstract |
今年度は、メキシコにおける雷事故記録調査、避雷器の有効性評価のシミュレーション、汚損湿潤時の避雷器の電圧分担・温度上昇に関するシミュレーションを行うとともに、来年度に向けて実験室での避雷器の電位分布測定方法の検討を実施した。主な成果を以下に示す。 1.メキシコ首都電力電灯公社およびメキシコ国家電力庁を訪問し、雷事故および避雷器に関して討論・調査を行った。雷事故記録に関する資料を入手するとともに、400-kV変電所などにおいて避雷器の設置状況の実地調査を実施した。 2.4回線併架送電線を対象とし、避雷器の設置個数・場所と避雷効果との関連をEMTP(過渡現象解析プログラム)を用いたシミュレーションにより評価した。避雷器の設置個数が多いほど効果的ではあるが経済性も含めた検討が必要であること、同じ設置個数の場合には効果的な設置場所があること、がわかった。また、接地抵抗や雷道インピーダンスが避雷器設置効果に及ぼす影響に関する評価も実施した。 3.避雷器が汚損湿潤した状態から乾燥する過程において、避雷器碍管表面の電圧分布および内部素子の電圧・温度分布をシミュレーションにより求めた。碍管表面が不平等に乾燥すると、乾燥した部分の分担電圧が大きくなり、内部素子の分担電圧および温度の上昇を引き起こすことが確認された。 4.実験室で避雷器碍管表面の電位分布を実測する方法を調査・検討し、ポッケルス効果を利用した光ファイバ電界センサが適しているとの結論に達した。回路設計を行い、来年度に向けて準備を進めている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 亀井富久 他: "汚損湿潤過程における酸化亜鉛避雷器の内部素子の熱的挙動"1999年度電気関係学会東海支部連合大会 論文No.160. (1999)
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[Publications] 西尾孝始 他: "4回線併架送電線への避雷装置適用に関する検討"1999年度電気関係学会東海支部連合大会 論文No.98. (1999)
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[Publications] 横山貴政 他: "送電線用避雷器動作への接地抵抗の影響"平成12年電気学会全国大会. (発表予定). (2000)
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[Publications] 亀井富久 他: "酸化亜鉛避雷器の内部素子の熱的挙動"平成12年度電気学会全国大会. (発表予定). (2000)
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[Publications] 西尾孝始 他: "4回線併架送電線への避雷装置適用に関する検討"平成12年度電気学会全国大会. (発表予定). (2000)
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[Publications] 竹中清人 他: "避雷器表面の局部分担電圧測定法"平成12年度電気学会全国大会. (発表予定). (2000)