1999 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌における第10番、12番染色体異常状況と癌抑制遺伝子の検索
Project/Area Number |
11771262
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
宮川 昌久 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (40276358)
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Keywords | 口腔癌 / 第10番染色体 / 第12番染色体 / LOH |
Research Abstract |
多数の口腔癌組織と同一患者の正常組織を用いて以下の実験を行なった。 1)第10番染色体上にマップされている多数のマイクロサテライト領域のうちそ特にヘテロ接合性を示す確率の高い17カ所をPCR-microsatellite assay法により調べた。 その結果、第10番染色体全体ではmicrosatellite instabilityは42.4%、loss of heterozygosityは72.7%と高率に検出され、口腔癌発生に第10番染色体異常が関与していることを示唆した。また、共通欠失領域として長腕上のD10S202領域(34.6%)とD10S217領域(28.6%)を同定した。さらに、第10番染色体上に存在する癌抑制遺伝子PTEN領域で異常が多く蓄積していたので、SSCP-sequencing法でexon-1の上流8塩基の位置に共通したmutationを見い出し、mRNAの発現に対する修飾が行われている可能性が示唆された。 以上の結果を現在、Int J Cancerに投稿中である。 2)第12番染色体についても現在、同様な実験を行っている。
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