2001 Fiscal Year Annual Research Report
タウンミュージアム構想(アートと関連した地域コミュニティの開発)
Project/Area Number |
11791001
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
六角 正廣 (六角 鬼丈) 東京芸術大学, 美術学部・建築科, 教授 (30240435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 順一 東京芸術大学, 大学美術館, 教授 (10301821)
渡辺 好明 東京芸術大学, 美術学部・先端芸術表現科, 助教授 (00220939)
藤幡 正樹 東京芸術大学, 美術学部・先端芸術表現科, 教授 (60229028)
野口 玲一 東京芸術大学, 大学美術館, 助手 (60293031)
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Keywords | タウンミュージアム / タウンアート / 空間環境芸術 / ストリートステージ / インスタレーション / リサイクリングアート / フィールドアート / アースワーク |
Research Abstract |
今年度は、当研究の最終年度として研究成果のまとめを行う必要があるのだが、この手の研究は諸地域との関係が持続していく事が多く、また、時間がかかるものや、むしろ、持続する事を目的とするほうが必然である。研究の主たる対象地域を茨城県取手市から始めたわけだが、この2年の間に「タウンミュージアム構想」に着目してくれた他の地域との関係が発展して具象化しはじめたものや、新たなプロジェクトとしてスタートしたものがある。そしてさらなる試みとして当研究機関と姉妹校である、中国・清華大学美術学院の教官等と共同研究を開始している。総じて、この研究は連携する相手と時間によって手法が多彩に変化するのだが、逆に対象が増えても、重複する事も多い事に気付かされ、その成果がやがて手法化へと移行することが期待される。 ■取手市のタウンアートミュージアム構想の展開と成果。今年も(第8回)取手アートプロジェクト2001が開催。市民との協力体制も軌道にのり始めてきて、当面持続する事が見込まれる。また、ストリートステージに設置した作品は、市内の他の場所に移して完成品として組み立てられる運びと成った。そして、今年も新たに作品が委託される見通しである。 ■吉川市の再開発事業に関連したタウンアートミュージアム構想の展開と成果。2001年は中央地区再開発に伴い発生した調整地に、アート、スポーツ、イベントのメニューを草案、行政機関と市民も連携し具現化が始まる。2002年に入って、市が武蔵野線操作場跡地を対象とする「藝術文化をテーマとするまちづくり懇談会」を発足。それに伴う基本構想の提案を市から委託される。このプロジェクトは現在進行中である。 ■熊谷市鎌倉町の商店街再開発に関連したタウンミュージアム構想の展開と成果。商店街のモール整備と再開発に伴い、タウンミュージアムの研究が市と商工会の興味の対象となり、現在、協力を要請されている。各建物の隙間を通路化しギャラリー化する等具体的な評価が始まろうとしている。
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