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1999 Fiscal Year Annual Research Report

臨海事故の環境影響に関する学術調査研究

Research Project

Project/Area Number 11800013
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)

Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

小村 和久  金沢大学, 理学部, 教授 (00110601)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 星 正治  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (50099090)
中西 孝  金沢大学, 理学部, 教授 (00019499)
山本 政義  金沢大学, 理学部, 助教授 (10121295)
三頭 聡明  東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (30005938)
今中 哲二  京都大学, 原子炉実験所, 助手 (90109083)
Keywords臨界事故 / 中性子 / 放射化 / 核分裂 / 中性子フルエンス / 染色体
Research Abstract

環境影響班と生物影響班の2つのチームにより、大学、国、自治体の研究機関を含む約40人の研究体制で、研究活動を展開した。環境影響班では周辺の住民及びJCOの協力のもとに、6次にわたる調査・採取活動を行い、400点を越える試料を採取した。可搬型Ge検出器による核分裂数の推定、中性子漏洩の方向依存性等の解析は、事故調査委員会で公表された成果とは独立に、多くの示唆に富むデータを得ることができた。漏洩中性子の環境影響に関しては、採取試料中に生成した中性子誘導放射性核種の測定によって、中性子フルエンス及びエネルギースペクトルの情報を得た。サイトより1.4kmの範囲で漏洩中性子による金の放射化で生成知多Au-198の検出に成功したほか、約400m地点までは速中性子によるP-32が検出された。これらの生成量の距離による変化は理論計算と比較的よく一致した。このほかステンレス、土壌、植物の放射化を測定し中性子評価を試みた。事故によるγ線の影響を評価するためにセラミック材や砂糖のTL及びESR測定も試みられた。施設近辺では濃縮U-235による土壌汚染が検出された他、ウランの自発核分裂反応による中性子の測定等も行なわれた。12月に研究成果の報告会を行ったが、これには東海村役場、JCO,NHKのオブザーバー参加があった。研究成果の一部は、学会、研究会で発表される他、4月には英国の科学雑誌(Journal of Environmental Radioactivity)の特集号に21編の論文として印刷・公表される。一方生物班では、被曝した職員および住民の血液の染色体分析により中性子被曝の影響を詳細に検討した。染色体の研究成果は12年度の前半には公表できる見込みである。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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