2000 Fiscal Year Annual Research Report
都市代謝システム構築のためのハイブリッド資源回収プロセス
Project/Area Number |
11875221
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
恒川 昌美 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40002026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米田 哲朗 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00002056)
広吉 直樹 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50250486)
平島 剛 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00175556)
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Keywords | コピー機 / 破砕 / プラスチック / ジグ選別 / 焼却飛灰 / 硫酸アンモニウム / 重金属 / 溶出 |
Research Abstract |
人類が将来にわたり持続可能な発展を遂げていくためには,限りある資源を有効に活用し,環境と調和した生活や生産活動を営むことができる資源循環型社会を築くことが不可欠となる。都市における資源循環型システム,即ち都市代謝システムを構築するうえで,量的に多い焼却灰を含めた資源回収プロセスを確立する必要がある。本研究の目的は,焼却灰および廃OA機器を主な対象として適切な資源回収プロセスを検討し,将来の都市代謝システム構築に向けた基礎的知見を得ることにある。 本年度は,廃OA機器リサイクルプラントの建設に関連して,廃コピー機の解体・破砕とプラスチック相互の分離について検討した。また,都市ゴミ焼却飛灰中の重金属をアンモニアリーチングで除去・回収することを試みた。得られた主な知見は,以下のようである。 1)廃コピー機中のプリント基板を手選別した後に,圧縮,切断,衝撃作用を適切に組み合わせた解体・破砕プロセスを通すことで,金属とプラスチックの剥離が効率的に行えることを見出した。 2)コピー機に使用されている5種類のプラスチックは比重が異なるため,ジグ選別機を用いることにより極めて高い分離精度で選別できた。 3)都市ゴミ焼却飛灰を硫酸アンモニウム溶液で処理すると,銅,亜鉛,カドミウムは選択的に溶出・除去され,鉛は残渣中に安定な形で残った。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 恒川昌美: "OA機器に使用されている各種プラスチックのジグによる選別"廃棄物学会研究発表会講演論文集. I. 430-432 (2000)
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[Publications] 恒川昌美: "循環型社会の構築に向けた環境産業の育成について"ビ・アンビシャス. 55巻12号. 26-29 (2000)
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[Publications] 平島剛: "ジグザグ風力選別機の選別性に及ぼす空気流速の影響"資源と素材. 116巻11号. 913-917 (2000)
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[Publications] 平島剛: "ジグザグ風力選別機によるPET樹脂フレーク回収のオンラインモニタリング"廃棄物学会研究発表会講演論文集. I. 445-447 (2000)