2013 Fiscal Year Annual Research Report
キャッサバの遺伝子組換えによるキャッサバモザイク病耐性植物の作出
Project/Area Number |
11F01081
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中村 郁郎 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NTUI Valentineotang 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | キャッサバ / キャッサバモザイクウィルス / 遺伝子導入 / RNAi / ウィルス抵抗性 |
Research Abstract |
キャッサバは、世界の熱帯、亜熱帯地域の国々において重要な食糧作物である。日本も食品加工に用いる澱粉素材として多量に輸入している。世界のキャッサバの収穫量を大きく減少させている原因がキャッサバモザイクウィルス(CassMV)である。アフリカには、キャッサバを主要な食糧とする民族が多く、CassMVが蔓延したために飢餓に陥っている。キャッサバには、CassMV抵抗性の遺伝資源がないので、媒介昆虫の駆除及び感染個体の除去以外に有効な防除方法がないのが現状である。 本研究は、キャッサバモザイクウィルス(CassMV)に抵抗性を持つキャッサバ形質転換体を作出することを目的として行った。CassMVに対する抵抗性を付与するために、RNAinterfence (RNAi)を誘導するための構築物を作製し、バイナリーベクターに組み込んだ。次いで、アグロバクテリウム法を用いてキャッサバのKU50系統のカルスに接種して形質転換系統を作出した。分子解析を実施して、目的遺伝子が導入されていること、RNAiの証拠となる短いRNA二本鎖が生成されていることなどを確認した。 次いで、得られたキャッサバ形質転換体の葉にCassMVを接種し、CassMV抵抗性が付与できているのか評価した結果、原系統に比べて形質転換系統は、有意な抵抗性を示すことが判った。また、RT-PCR法によりCassMVの増殖が抑制されている形質転換系統があることを確認した。 現在、本研究の結果を取りまとめて投稿論文を執筆しているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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