2011 Fiscal Year Annual Research Report
グラフ理論、離散数学のスケジューリング問題への応用
Project/Area Number |
11F01755
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
河原林 健一 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HOSHINO Richard 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 外国人特別研究員
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Keywords | グラフ / グラフアルゴリズム / スケジューリング / TSP / 離散数学 / 最短パス |
Research Abstract |
本研究では、実用的な問題である「スケジューリング」問題を、離散数学、グラフ理論の視点から解析する。具体的には、日本プロ野球のスケジューリングを、グラフ理論分野の最短パス問題に置き換えて、最適なスケジュールを提供することを目標とする。 日本プロ野球のスケジューリングは、2つから成り立っている。一つは、同一リーグ内で対戦するスケジューリング。もう一つは、セ・パ交流戦である。前者は、グラフ理論的な問題である「巡回トーナメント問題」に帰着でき、後者は、「巡回2部グラフトーナメント問題」に帰着できることが知られている。本研究では、両問題に対して、グラフ理論的アプローチ、特に最短パスを使ったアプローチを用いて、既存の日本プロ野球のスケジュールよりはるかに総移動距離の少ないスケジュールを提供する。 また日本プロ野球のみならず、MLB(メジャーリーグ)、NBA(プロバスケットボール)のスケジューリング問題にも、本研究で開発したグラフ理論的、離散数学的手法を用いて、取り組む予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
スケジューリング分野のトップ会議、AI(人工知能)分野のトップ会議、そして、オペレーションリサーチ分野のトップジャーナルに論文が掲載されるなど、世界に誇れる仕事をしているから。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度も平成23年度と同様、数学分野(離散数学、グラフ理論)、および、オペレーションリサーチ分野の両分野でインパクトのある仕事を行う予定である。また、スケジューリングは、AI(人工知能)分野にもかかわりがあるので、AI分野のトップ会議、トップジャーナルにも掲載されるような論文を制作したい。
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Research Products
(5 results)