2012 Fiscal Year Annual Research Report
銀河系中心の構造及び星形成の探査:銀河中心一般の雛形として
Project/Area Number |
11J00947
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
義川 達人 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 銀河系中心 / YSO / 星形成 / 銀河形成 / 偏光観測 |
Research Abstract |
〈一つ目の研究の論文化〉 修士課程に開始した一つ目の研究(すばる望遠鏡を用いた銀河系中心1pcにおける星形成の研究)について、解析などによって得られた結果が当初想定していた結果と異なっていたため、その部分の議論に時間がかかり、未だ論文化できていない。現在、手間取っていた部分の議論はほぼ収束し、論文草稿を共同研究者内で回覧できる段階まできたため、今年度の早いうちに投稿できると考えている。 〈二つ目の研究の現状〉 二つ目の研究(IRSF望遠鏡を用いた中心分子雲帯境界部分でのYSO探査)について、昨年夏に実施した南アフリカでの観測により、必要なデータが揃った。この研究に必要なデータは修士課程二年目から順次取得しており、その都度、解析を進めてきたが、必要なデータが揃ったことにより、研究結果の全体像が見えてきている。 未だpreliminaryではあるが、研究結果をいくつかの国内研究会で発表しており、そこでの議論などを基に、現在、解析の精密化及び理論との比較を行っている。この研究を論文化し、一つ目の研究と合わせて、博士論文とする予定である。 〈その他〉 一つ目の研究の続編に相当する研究のデータ取得のため、昨年7月にハワイのすばる天文台を訪れたが、悪天候のためデータを取得することが出来なかった。同じ内容で再びプロポーザルを提出したところ、今年の6月に二晩の観測日を獲得することが出来たので、データの取得と研究の進展が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一つ目の研究の論文化が遅れてしまったため、研究全体が当初想定していたものよりやや遅れている。ただ、研究に必要なデータは質・量ともに十分なものが取得できたため、解析を着実に進めることで研究計画を遂行することができると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
上述した通り、研究に必要なデータは揃っているため、解析や他研究との比較を順次実行していくことが肝要である。 解析の大枠は終了しているので、具体的には、 ・エラーの評価といった解析の精密化 ・論文化に際し必須である他研究との比較(先行研究や理論予測など) を重点的に推進していく予定である。
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Research Products
(5 results)