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2013 Fiscal Year Annual Research Report

NKG2Dリガンドが胎児・母体間免疫寛容に果たす役割の解明

Research Project

Project/Area Number 11J04902
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

近藤 瑞穂  北海道大学, 大学院医学研究科, 特別研究員(DC1)

KeywordsNK細胞 / NKG2D / NKG2Dリガンド / 胎盤 / 進化
Research Abstract

NKG2Dリガンドはウイルス感染細胞や腫瘍細胞を排除する上で重要なNK細胞活性化分子である. その興味深い特徴として, NK細胞の主要な活性化レセプターであるNKG2Dに対し多数のリガンドが存在することが挙げられ, ヒトではMIC, ULBP, マウスではH60, MULT-1, NKG2Dリガンド類似遺伝子であるMILLが知られている.
これまでに, ゲノムデータベース解析により有袋類以降の哺乳類においてNKG2Dリガンドが遺伝子重複や転座を繰り返し各種内で多様化したという進化モデルを提唱した. さらに, ヒトの重要なモデル生物であるマウスにおいて, NKG2Dリガンド遺伝子の発現相異の意義を明らかにし, マウスNKG2Dリガンド遺伝子のゲノム構築を理解するため, NKG2Dリガンド群をコードする遺伝子領域を近交系マウス間で比較した. その結果, 近交系マウス14系統のうち6系統がH60a遺伝子を, 8系統がH60a偽遺伝子を有し, H60aを有する系統はRae1α, β, γ遺伝子を, H60a偽遺伝子を有する系統はRae1δ, ε遺伝子を有することを明らかにした. 系統によって保有するNKG2Dリガンド遺伝子の種類と数が異なり, 近交系マウスは2群に大別されることに加え, 代表的なラボラトリーマウスであるC57BL/6と129, 日本固有系統であるMSMのゲノム配列の比較により, Rae1α, Rae1ε遺伝子およびRae1β, γ, δ遺伝子の対応関係を示唆した.
NKG2Dリガンドが種間においても種内においても独自に多様化していることは, NKG2Dリガンドがウイルス等の免疫回避のターゲットとなっているためにその進化速度が速くなった結果であると考えられる. この知見は, 保有するNKG2Dリガンドの種類や数が感染症や腫瘍, 自己免疫疾患などに対する感受性, 抵抗性に関与する可能性を示唆している.

Strategy for Future Research Activity

(抄録なし)

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Genomic analysis in inbred mice provides insights into the evolutionary history of NKG2D ligand genes2013

    • Author(s)
      近藤 瑞穂
    • Organizer
      15th International Congress of Immunology
    • Place of Presentation
      MiCo-Milano Congressi(イタリア)
    • Year and Date
      2013-08-26

URL: 

Published: 2015-06-25  

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