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2012 Fiscal Year Annual Research Report

イネ助細胞が制御する受精メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 11J05439
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

高梨 秀樹  名古屋大学, 理学研究科, 特別研究員(PD)

Project Period (FY) 2011 – 2013-03-31
Keywordsイネ / 花粉管 / 生殖 / 助細胞
Research Abstract

イネ花粉管誘引物質を同定するためには,遺伝子発現情報をもとに候補遺伝子の選抜を行う必要がある.そこでまず,筆者らがこれまでに得たマイクロアレイによるイネ助細胞の遺伝子発現プロファイル(Ohnishi and Takanashi et al.2011)の結果から,助細胞で高発現し,かつ分泌性タンパク質をコードする複数の遺伝子を候補として選抜した.また,マイクロアレイチップ上に該当遺伝子のプローブが存在しない可能性も考慮し,並行して行っている次世代シーケンサーによるイネ助細胞のトランスクリプトーム解析の結果も用いて選抜作業を行った.
選抜した候補遺伝子についてはノックアウト株が存在しなかったため,それが花粉管誘引物質をコードしているか否かを判別するためには遺伝子ノックダウンによる機能解析が必須である.本研究ではpANDAベクター(Miki et al.2005)を用いてRNAiによる遺伝子ノックダウン系統の作出を計画している.将来的にRNAiが機能している胚嚢をGUS染色により判別する必要があること等を考慮し,後の実験をスムーズに行うため現在pANDAベクターの改変を行った.
花粉管誘引物質の同定には,花粉管が胚珠からの誘引シグナルにどのように応答するかを生きた状態で観察できるsemi in vitro重複受精系を用いた,候補物質の花粉管誘引活性解析が必須である.しかしながら,イネ花粉管は一般的に用いられる花粉管伸長培地上では伸長が芳しくないことが明らかになったため,イネ花粉管に最適化した花粉管伸長培地の作製を試みた.培地組成の濃度検討を行ったところ,ホウ酸濃度を20μg/mlに上昇させ,スクロースの半量をトレハロースに置き換えた培地ではイネ花粉管の伸長が良好になることが明らかになった.

URL: 

Published: 2014-07-16  

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