2012 Fiscal Year Annual Research Report
日用品を利用した高齢者向けヘルスケアシステムの開発
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11J09182
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齊藤 眸 (辻田 眸) 東京大学, 大学院・情報学環・学際情報学府, 特別研究員(PD)
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Keywords | ヘルスケア支援 / 高齢者 / 笑顔促進 / 日常生活 / コミュニケーション / メンタルヘルス |
Research Abstract |
本研究では、日用品を利用した高齢者向けヘルスケアシステムの提案を行っている。本年度は前年度に設計・実装を行った「Happiness Counter:日常生活における笑顔形成促進による感情状態向上の支援」のシステムの継続的なブラッシュアップを行い、実際の製品にシステムを組み込み、システムを日常生活の中で実用的に利用可能なレベルまでブラッシュアップさせた。その成果を様々なところで発表した。以下に詳しく説明する。 1.研究背景:高齢化など様々な要因で、独居生活を選択あるいは余儀なくされている人は少なくない。 孤独な生活により感情状態が悪化し、うつ病や心の病にかかるなど深刻な問題である。一方、心理学者ウィリアム・ジェイムズの言説で、「人は幸福であるが故に笑うのではなく、笑うが故に幸福である」という考え方がある。これは笑顔形成が感情状態を向上させる可能性を示唆している。 2.研究方法:そこで本研究では、日常生活のなかで積極的に笑顔をつくることを促進し、感情状態の向上を支援するシステム「Happiness Counter」の継続的なブラッシュアップを行い、実際の製品(冷蔵庫)にシステムを組み込み、システムを日常生活の中で実用的に利用可能なレベルまでブラッシュアップさせた。そのシステムの長期運用を行った。また生活の様々な場面で本システムが利用できるように、他の製品への応用を考え、笑わないと止まらない目覚まし時計を提案した。 3.研究成果:この研究内容は、「グッドデザイン賞」を受賞した。さらにグッドデザイン賞受賞対象の中から選ばれる「グッドデザイン・ベスト100」を受賞した。また日本ソフトウェア科学会の学会誌である『コンピュータソフトウェア』に推薦論文として採録された。TEDxUTokyo Exhibitionにて、デモ発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は笑顔認識技術をメンタルヘルスケアに適用しようという試みが高く評価され、「グッドデザイン賞」を受賞した。さらにグッドデザイン賞受賞対象の中から選ばれる「グッドデザイン・ベスト100」を受賞した。また日本ソフトウェア科学会の学会誌である『コンピュータソフトウェア』に推薦論文として採録された。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は生活の様々な場面で本システムが利用できるように、笑顔認識技術を用いて、モバイル端末等で本システムを使用できるように改良を進めていきたい。また様々なアプリケーションと連携させ、日常生活の中で積極的に笑顔形成を促すとともに、医療機関等と連携を図り、一人暮らしのお年寄りや自閉症の方への有効性を検証していく予定である。
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Research Products
(2 results)