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2011 Fiscal Year Annual Research Report

障碍児の活動の場の環境づくりと建物の空間構成が活動様態に与える影響についての研究

Research Project

Project/Area Number 11J09459
Research InstitutionTokyo Denki University
Research Fellow 古賀 政好  東京電機大学, 先端科学技術研究科, 特別研究員(DC2)
Keywords障碍児 / 環境への評価 / 空間ニーズ / 空間構成 / 活動様態
Research Abstract

平成23年度は,当研究課題1~3に対して以下(1)~(3)の成果を得た.
課題1.就学前通園施設と特別支援学校の全国的な運営状況や利用者像・建築形態の整理
課題2.就学前通園施設と特別支援学校における障碍特性にあった空間や活動環境の解明
課題3.就学前通園施設と特別支援学校における空間構成が活動様態に与える影響の解明
(1)就学前通園施設と特別支援学校に対してアンケート調査を実施し,全国的な運営状況や利用者像・建築形態の整理することで,幼児・児童期の障碍児の支援施設の現状を把握した[課題1].
(2)就学前通園施設への見学・ヒアリング内容も踏まえ,アンケート調査でいただいた建物空間への定型自由記述をもとに障碍特性の別に保育者の環境への評価や空間ニーズを明らかにした[課題2].この成果は,障碍を持つこどもが支援を受けながら生活するうえで基本となる重要な事柄や障碍の特性に応じて優先的に配慮が必要な事柄を抽出できた点で意義がある.
(3)建物の空間構成が活動様態にどのような影響を与えるかを明らかにするための観察調査を空間類型の異なる2つの就学前通園施設に対して行った[課題3].
また,障碍児の生活や活動の一端を担う関連施設についても見学・ヒアリング(4)や観察調査(5)を実施することで,障碍児を支援する場のあり方についての知見を拡げた.
(4)障碍児の就学前通園施設と特別支援学校だけでなく,保育園や幼稚園への見学・ヒアリングを通して,統合保育の場での障碍児の受入れ実態や他園児との関わりについて把握した.
(5)障碍児の入居型施設に対して終日(7~21時)の生活実態や職員や他児童との関わり様態を明らかにするための観察調査を行った.家庭での生活が困難な障碍児の生活の場の空間づくりや環境づくりの知見を得ることは,障碍児の成長・発達を支援していくうえで重要である.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

本研究の目的を遂行するために設定した各課題への調査は順調に進んでおり,残るは特別支援学校での観察調査のみである.また,各課題に対しての分析・考察も着実に進んでいる.さらに,保育園や幼稚園,障碍児入居型施設への見学・調査を通して,広く障碍児を支える場のあり方についての知見を拡げることができ,研究の進展が図れた.

Strategy for Future Research Activity

今後は,特別支援学校への観察調査を実施しつつ,各課題についての分析・考祭を深めていく.そして,諸関連施設の様々な知見も加えながら,障碍児の幼児・学童期を支えるための療育・教育環境や建物空間のあり方について考えていく.

Research Products

(1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 就学前通園施設における空間構成と設えが園児の活動様態に与える影響についての研究-様々な障碍のあるこどもが通う就学前通園施設を対象として-2011

    • Author(s)
      古賀政好
    • Organizer
      日本建築学会
    • Place of Presentation
      早稲田大学(東京都)
    • Year and Date
      2011-08-23

URL: 

Published: 2013-06-26  

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