2012 Fiscal Year Annual Research Report
スウェーデンにおける参加・分権・市民社会-比較政治史的視座から
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11J10143
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
奥野 淳也 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 政治学 / 比較政治 / スウェーデン / ヨーロッパ |
Research Abstract |
・スウェーデンにおける中央地方関係改革の近年の事例である「レギオン改革」についての研究に取り組んだ。この20年間ほどの時期の改革の動きを対象として、変動目まぐるしい政治状況との関係に留意しながら、考究を進めた。今年度は、11月の政治社会学会の会員公募セッションにて、口頭報告を行った。同時に、雑誌論文(もしくは研究ノート)への投稿についても検討したが、スケジュールの関係で断念した。活字化については次年度以降の課題としたい。 ・(2012年1月に刊行された)『討議デモクラシーの挑戦』所収論文(前年度実績報告書記載分)の脱稿以後の、ヨーロッパにおける政治参加の現況のフォローの作業を継続して行った。European Citizens' Initiativeなど新たな取り組みも観察される一方で、国内外で多くの論考が出される状況にある。個別事例・理論の双方を継続的に把握するとともに、スウェーデンの市民参加の実況についても考察を進めていく。 ・北欧の市民社会論の主要著作であるLars Tragardh ed. State and Civil Society in Northern Europeについての検討作業を行った。「学界展望」論文の候補作として、同書を中心に、北欧における市民社会論の著作を検討・分析した。註記文献・関連文献などについても、適宜収集・読解につとめた。2013年1月に著作の選定を進めるとともに、2・3月には書評論文としての草稿を作成する作業を進めていった。(本報告書作成時には、まだ途上であり、作業の一部は次年度に引き続いて行う。)そして、これを契機としつつ、北欧の市民社会についてのより広範な研究分析にも手を広げていくことができればと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究目的・計画を確認しながら、着実に研究を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度と同様に、引き続き、研究を進める。 今後の方向性としては、同時期に行われたデンマークなどの改革プロセスとの比較を通して、もって北欧型の中央地方関係の特質を明らかにしていく方向で考えていきたい。 短期渡航調査を行うとともに、成果の発表にも力を入れていく。
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Research Products
(1 results)