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2012 Fiscal Year Annual Research Report

M細胞特異的SIgA受容体の解析

Research Project

Project/Area Number 11J10266
Research InstitutionYokohama City University
Research Fellow 嶋 秀明  横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科, 特別研究員DC1
KeywordsM細胞 / IgA受容体 / パイエル板
Research Abstract

初年度の第一結果として、個体によってパイエル板M細胞でのビーズの取り込みには最大10倍程度の差があり、また、腸管上部(胃に最も近い)のパイエル板よりも、腸管下部(盲腸に最も近い)のパイエル板の方がビーズをより多く取り込む傾向にあることが明らかになった。また、この結果から、パイエル板のビーズの取り込み能を比較する際、ループアッセイに用いるパイエル板は、上部のものを扱うよりも、下部のものを扱う方が、試験に適切であるという事が明らかになった。
続いて、「IgA結合蛍光ビーズと、異なる蛍光色のビーズにIgGなどのIgAとは異なるタンパク質を結合させた蛍光ビーズを用いて、M細胞上のSIgA取り込み率を検討する。」を行った。この結果は、予想とは異なる結果が得られた。これまでの報告では、IgAのみがM細胞に付着、取り込みが行われ、IgGはその限りではないとされてきていた(Mantis et al.J Immunol.169,1844-1851.2002)。しかしながら、本試験で用いた、IgAまたはIgGを結合させた異なる蛍光を発するビーズを同時に投与した場合、蛍光ビーズとIgの組み合わせを入れ替えた場合も考慮すると、その取り込み比率は同等であった。この結果は、M細胞上にはIgA受容体のみならず、IgG受容体の存在を示唆する結果である。
前年度の結果を受けて、腸管内にIgA,IgGが存在しないマウスAICDAノックアウトマウスを導入し、繁殖させている、予備実験としてAICDAノックアウトマウスを用いて結合試験を行った結果、野生型のマウスを用いるよりも、明確な結果が得られた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度の結果から、IgG受容体の存在も示唆されたため、腸管内にIgA、IgGが存在しないマウスAICDAノックアウトマウスを導入したが、繁殖がやや遅く、十分な数を確保できなかった。その結果、予備検討までしか行うことが出来なかったか、野生型のマウスを用いるよりも明確な結果が得られることが示された。

Strategy for Future Research Activity

これまでは、蛍光ビーズの取り込みを見てきたが、直接的にIgA、IgGの結合を確認し、既存のIgG受容体が、M細胞に特異的に発現しているのかどうかを確認する。もし、発現しているのであれば、当該分子のノックアウトマウスを用いるなどして、IgG受容体の影響を受けない状態を作ることが望ましい。

Research Products

(1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks]

    • URL

      http://leib.rcai.riken.jp/riken/index.html

URL: 

Published: 2014-07-16  

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