2013 Fiscal Year Annual Research Report
異なる細胞外環境下でのRhoファミリー活性可視化から迫る生体内細胞集団移動の機構
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11J40006
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
青木 玲奈 (伊藤 玲奈) 京都大学, 生命科学研究科, 特別研究員(RPD)
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Keywords | 低分子量Gタンパク質 / FRET / ショウジョウバエ / イメージング |
Research Abstract |
測定データをにしたcollective migrationモァルの提唱および、変異体や過剰発現、RNAiを連携させた定量的データの測定 a. Rac1のヒストブラスト増殖・進展に関与した活性変動の解析 ヒストプラストは細胞周期および細胞分裂様式の違いから、蛹期の1-8hと15h以降の2つの時期に分けられる。この両者の期間でRac1の活性度に違いがあることが、Rac1のFRETプローブを用いた経時観察データから明らかになった。Rac1の時期特異的な活性性変動が起きるという発見は、これまで報告もなく、以下の観点からも非常に興味深いと考えている。ショウジョウバエや哺乳類の初期胚では、ヒストブラストの蛹期1-8hと同様のG1期が非常に短い細胞周期が観察され、その後、細胞分裂周期が変化することが知られている。従って、Rac1活性が細胞周期変動の制御に関与している可能性が推測される。実際Rac1の過剰発現により、ヒストプラストのRac1活性変動を乱すと、野生型と比較してヒストブラストの増殖進展が阻害される異常が生じていた。 b. Rac1活性とHb増殖・進展に関与するRac1活性化制御因子GEFの探索 ヒストブラストの進展に関与するRhoファミリーG蛋白質の活性調節因子を変異体系統とRNAi系統を用いて探索した。。HbにおけるRhoファミリーG蛋白質の活性調節因子は、これまで報告がないので、Hbで活性が観察できたRac1にターゲットを絞り込まず、Rhoファミリー活性制御因子に枠を広げて調べた。その結果、Sos、Spg/mammalian Dock4、RhoGEF4、RhoGEF2、CGIO188、mbc/mammalian Dock180のRNAiで、蛹期18hにおいてHbのネスト間の融合に遅延が生じていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
評画に沿った実験を行う過程で、非常に興味深い現象を発見することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒストブラストは細胞周期および細胞分裂様式の違いから、蛹期の1-8hと15h以降の2つの時期に分けられる。この両者の期間隔てるメカニズムや、Rac1の上流のシグナル分子を明らかにすることを目指す。また蛹期15h以降については、以前報告のあったのHb増殖・進展に関与する上流のレセプターであるEGFRのドミナントネガティブ変異体でも、Hbネスト間の融合に遅延が生じたため、EGFR-GEF-Rac1をつなぐ因子の同定にも着目して研究を進める。
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Research Products
(1 results)