2012 Fiscal Year Annual Research Report
日本における家族介護支援策の検討:高齢者・家族介護者のケアリング関係の視点から
Project/Area Number |
11J40173
|
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
杉下 曉子 (齋藤 曉子) お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 特別研究員(RPD)
|
Keywords | 高齢者介護 / 家族介護 / 家族介護者支援 |
Research Abstract |
本研究では、前年度までの成果をふまえ、研究1家族介護の実態からのニーズの把握、研究2現行の家族支援策の検討、研究3家族介護支援策の国際比較に関して次の研究を行った。 1. 研究1家族介護の実態からのニーズの把握 : 調査データの分析およびフォロー調査を行った。前年度の高齢者・家族介護者へのインタビュー調査の結果のデータをとりまとめ、分析を行った。また、調査結果から、不足分のフォロー調査を実施した。 2. 研究2現行の家族支援策の検討 : 研究1と同様に、調査データの分析およびフォロー調査を行った。前年度の調査のフォロー調査を実施するとともに、昨年度の調査データを整理し、研究成果をまとめ分析を行った。 3. 研究3家族介護支援策の国際比較 : イギリスの家族介護者支援団体の報告書等の資料収集を行った。まず、地区ごとの活動内容の報告書から、支援活動の実態を把握した。加えて、協会で行った家族介護者への調査や家族介護世帯へのホームヘルプサービス関する調査の報告書についても収集し、家族介護の実態や外部支援の状況を把握した。 4. 研究1・研究2・研究3 実証研究のための文献調査・先行研究の収集整理 : PubMed, NACSIS、Social Work Abstract, Medline等の国内外の論文検索システムなどを活用し、家族介護におけるケアリングの把握、および家族介護支援策に関する国内外の理論および実証研究を収集し、研究動向をまとめレビューし、国内外の家族介護支援策の実施状況について、資料収集を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実際の調査方法の多少の変更はあったが、当初の目的どおり研究を進めることができたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は、最終年度であり、これまでの研究成果を総括し、研究成果の公表を目指す。
|