2013 Fiscal Year Annual Research Report
WO3膜を用いた車載型NO2センサの実用化に関する研究
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11J40224
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
吉村 志聡 (孟 志聡) 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 特別研究員(RPD)
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Keywords | 化学センサ / ガスセンサ / 酸化タングステン / マイクロセンサ / NO_2検知 / 結晶構造 |
Research Abstract |
これまでの研究結果を踏まえ、25年度はまずWO_3薄膜センサの長期安定性とNO_2センサ応答の安定性について検討を行った。次に、純度と結晶性に優れるキュービック状単斜晶WO_3と六角形状六方晶WO_3粒子を合成し、FE-SEM、XRD、TEM、BET測定によりキャラクタリゼーションを行った。また、単斜晶と六方晶WO_3粒子用いた薄膜センサのNO_2応答特性について考察し、WO_3結晶構造の解析とガス吸着機構について検討した。 25年度には以下に示す研究成果が得られた。 1. 自動車排ガスの湿度条件を考慮したセンサの長期安定性とNO_2測定におけるセンサ感度の安定性について検討した。湿潤雰囲気でNO_2に対するWO_3センサの応答が低下するが、一定の水分濃度における応答の安定性を保っていることが分かった。 2. 沈殿法と水熱合成の反応条件を調整することによって、純度と結晶性に優れるキュービック状と六角形状WO_3の合成に成功した。キュービック状(単斜晶)と六角形状(六方晶)WO_3粒子用いた薄膜センサのNO_2応答特性を調査し、WO_3の粒子形態及び結晶系の違いとNO_2応答特性の関連性について検討した。 3. XPS測定及び^1H_2MAS NMR測定より、単斜晶と六方晶WO_3の結晶構造の違いを明らかにした。異なる結晶構造のWO_3粒子のガス吸着機構について理論的検討を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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