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2000 Fiscal Year Annual Research Report

糖脂質によるHIV-1感染促進機構の解析

Research Project

Project/Area Number 12035217
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

原田 信志  熊本大学, 医学部, 教授 (60173085)

KeywordsHIV-1 / エイズ / レセプター / 糖脂質 / ケモカイン / カプシアノサイドG / ウイルス吸着 / ウイルス侵入
Research Abstract

レセプターレベルでのHIV-1感染の修飾(増強あるいは抑制)機序を明らかにするため、様々な糖脂質のHIV-1感染に与える影響を調べた。ガラクトシールセラミド、グリコスフィンゴリピッド、ファテビラシンA1、カプシアノサイドGなどの糖脂質では細胞への前処理でHIV-1感染が促進され、ウイルスと持続的に作用させるとその感染は抑制された。この中でもカプシアノサイドGはHIV-1のX4ウイルスのみ感染を増強し、R5ウイルスには作用しなかった。この選択性を利用し、HIV-1感染促進機構の解析を行った。X4ウイルス感染の選択的増強は、X4R5 HIV-1ではCXCR4を発現した細胞でカプシアノサイドG処理した時のみ感染促進が見られることから、この糖脂質の作用点はレセプターであると思われた。しかし、カプシアノサイドG処理細胞ではCD4、CXCR4、CCR5などレセプターの発現に変化は認められなかった。共焦点顕微鏡を使用しこの糖脂質で処理した細胞のレセプターの動きを観察したところ、カプシアノサイドGで細胞を処理することによりCD4とCXCR4のレセプターが共集合することが確かめられた。以上、2種類のレセプターを使用するHIV-1の感染では、レセプターの発現量だけでなく、レセプター間の親和性もウイルス感染の成立に重要であると考えられた。今後、生体内に存在しHIV-1感染を修飾する因子を追究し、HIV-1感染症の病態を明らかにしたい。

Research Products

(2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Maedav,Y.,Foda,M.,Matsushita,S.,and Harada,S.: "Involvement of both the V2 and V3 regions of the CCR5-tropic homan immunodeficiency virus type 1 envelope in reduced sensitivity to MIP-1α."J.Virol.. 14. 1787-1793 (2000)

  • [Publications] Tempaku,A.,Maeda,Y.,Song,W.,and Harada,S.: "HTLV-I Tax is not the only one factor to enhance HIV-1 infection in culture-sopernatants."Virus Genes. (in press). (2001)

URL: 

Published: 2002-04-02   Modified: 2016-04-21  

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