2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12039105
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
西光 義弘 神戸大学, 文学部, 教授 (10031361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗林 裕 岡山大学, 文学部, 助教授 (30243447)
CHANDRALAL Dileep 沖縄大学, 人文学部, 助教授 (80310960)
柴谷 方良 神戸大学, 文学部, 教授 (60127371)
桐生 和幸 美作女子大学, 生活科学部, 講師 (30310824)
片桐 真澄 岡山大学, 文学部, 講師 (80294388)
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Keywords | 危機言語 / 言語調査 / 言語類型論 / フィールド言語学 |
Research Abstract |
各分担者はそれぞれの分担の記述的枠組みを作成するための調査および、試験的な枠組みの作成をおこなった. 西光は類別詞の記述のための枠組みを作るための理論的考察を行い、論文を準備中.また自動詞・他動詞の記述の枠組み作成のための調査をはじめた. 柴谷はアメリカ合衆国において言語類型論に関する意見交換を行い、態、非定型構文に関する記述枠組みを作成するための研究を行った. Chandralalはロンドン大学東洋アフリカ学院において資料を収集し、格表示の記述的枠組みを作成するための研究をおこなった. 栗林はブルガリアにおけるバルカン-トルコ語(ラズグラット近郊)およびガガウズ語(バルナ近郊)の音声・映像資料の収集と語順を中心とする統語法についての分析。チュルク諸語関連資料の収集バルカン-トルコ語およびガガウズ語の音声資料および映像資料の整理を主に行った。とくにブルガリアのガガウズ語についての言語学的研究は近年ほとんど行われていないため貴重なものである。音声資料の整理をしテキスト化を行い今後の統語分析を行うための準備作業を行った。分析の枠組みとしては存在文や格表示に注視することにより他言語の分析にも有効な言語接触による語順の変化を客観的に捉えるができる記述の枠組みを考えた。以上よろしくお願いいたします。 片桐は「台湾原住民諸語に関する現地調査」(特にルカイ語のヴォイスと能格性に関しての調査)を台湾・へい東県三地門郷三地村にておこなった. 桐生はネワリ語の調査を進め、動詞の基本構文の記述的枠組みを作成するための研究をおこなった.
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Research Products
(10 results)
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[Publications] Dileep Chandralal: "Spatial Thinking and Grammaticalization of Space"沖縄大学人文学部紀要. 第1号. 41-54 (2000)
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[Publications] Yuu Kuribayashi: "Gagavuzca'da cift durum eki yapisi(ガガウズ語の二重格表示)"3'uncu Dilbilim Kurultay Bildirileri(第13回言語学会プロシーディングス)(Bogazici Universitesi). 71-78 (2000)
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[Publications] 西光義弘: "言語構造へのエコロジカル・アプローチ"紀要 50周年記念論文集(神戸大学文学部). 第27号. 423-444 (2000)
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[Publications] Masayoshi Shibatani: "Issues in transitivity and voice : a Japanese perspective"紀要 50周年記念論文集(神戸大学文学部). 第27号. 523-586 (2000)
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[Publications] 片桐真澄: "「フィリピン諸語における行為者ヴォイス文についての解釈-原型的な逆受動文との相違」"『岡山大学文学部紀要』. 第33号. 33-50 (2000)
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[Publications] Masayoshi Shibatani: "Voice system : East and West."Proceedings of the Twelfth International Conference of the New Zealand Asian Studies Society.. 230-241 (2000)
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[Publications] Masayoshi Shibatani: "Japanese benefactive constructions?Their cognitive bases and autonomy?"Syntactic and Functional Explorations in Honor of Susumu Kuno. 185-205 (2000)
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[Publications] Masayoshi Shibatani: "Non-canonical constructions in Japanese."Kobe Papers in Linguistics. 2号. 181-218 (2000)
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[Publications] Kuribayashi,Y.: "Studies on Turkish and Turkic Languages"Wiesbaden : Harrassowitz.. (2001)
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[Publications] 仁田義雄,村木新次郎,柴谷方良,矢沢真人: "文の骨格(日本語の文法1)"岩波書店. 250 (2000)