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2000 Fiscal Year Annual Research Report

ニヴフ語の総合的語彙調査と画像音声資料の作成

Research Project

Project/Area Number 12039206
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)

Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

中川 裕  千葉大学, 文学部, 教授 (50172276)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金子 亨  千葉大学, 文学部, 名誉教授 (20008949)
Keywords危機言語 / ニヴフ / 語彙記述 / 映像資料 / 音声資料
Research Abstract

本年度は、2000年8月21日から9月7日にかけて、研究代表者である中川、および研究協力者であるチューネル・M・タクサミ(ペテルブルグ人類学民族学博物館)、ガリーナ・D・ロク(ノグリキ郷土博物館)、ティエールド・デ・グラーフ(グローニンゲン大学)、丹菊逸治(千葉大学文学研究科)、白石英才(ユジノサハリンスク郷土博物館)の六名で、サハリンでの現地調査を行った。一行は二班に分かれ、中川・タクサミ・丹菊の三名はサハリン東海岸のノグリキ市を拠点にニヴフ語サハリン東方言の語彙調査を行い、グラーフ・ロク・白石の三名は、西海岸ネクラソフカ村を中心にアムール方言の音声学的調査を行った。
中川班はデジタルビデオカメラで画像収録をも行いながら、おもに基本動詞の意味記述と、魚類を中心とした動物名の名称体系の記述に重点をおいて調査した。またヴェンスコエ村においては、ニヴフの伝統料理の調理法を撮影しながら、調理動詞についての調査を行うことに成功した。一方、グラーフ班はニヴフ語の一大特徴とされている子音交替の現象を中心に、DATによる収録を行いながら音声の記述を行った。
この調査によって得られた映像・音声資料は、単なる言語学的分析の資料とするにとどまらず、現地のニヴフ人子弟のニヴフ語学習に資するべく、パソコン上で加工を行い、教材として使用できる形に整理を行っている最中である。ニヴフ語は近年のソ連・ロシアの経済状況を反映して、ロシア側によって記録されている映像・音声資料はごく限られたものしか存在しない。それがこれまでニヴフ語学習のネックになっていたが、本年度調査の成果は、本特定領域研究の大きな目的である消滅危機言語の維持・復興に、大きく寄与するものになると考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 金子亨: "Ueda Mannenのこと"千葉大学コーラシア言語文化論集. 4. 1-23 (2001)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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