2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12123201
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北岡 伸一 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (80120880)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 国昭 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (40171813)
加藤 淳子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (00251314)
田中 愛治 早稲田大学, 政経学部, 教授 (40188280)
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Keywords | 世代 / 政党支持 / 政治参加 / 年金 / システム・サポート |
Research Abstract |
研究の中心の一つは、政治システム、社会システムについての信頼性に関する意識調査であった。この研究は、田中を中心に、昨年度実施した意識調査についての分析を進めた。田中はその一部をアメリカ政治学会などで発表している。また、同様の調査を今年度も実施した。それは、昨年度は極端に支持率の低い森内閣、今年度は極端に高い小泉内閣ということで、政治システムに対する信頼性の違いがどう出るか、大変興味深いと考えられたからである。ただし、まだ集計の段階で、分析は来年度の課題となる。 先進諸国と日本との比較という観点では、田辺と加藤を中心として研究を進め、論文を執筆し、学会で発表している。田辺は年金の比較、加藤は税収構造という点を中心に置いて研究を進めている。また北岡は、政治的意思決定の仕組みが小泉内閣のもとで大きく変わる可能性があることに注目し、2,3の論文を発表している。 さらに、プロの政治家の側では、若い人を取り込むためにどのような戦略をたてているのかを研究するため、若手政治家4名、ジャーナリスト3名、それに学生を参加させて、ワークショップを開いた。大変白熱した討論会となったが、その結果はディスカッション・ペーパーとして刊行予定である。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 北岡伸一: "「デマゴーク」総理は真のリーダーになりうるか"中央公論. 10月号. (2001)
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[Publications] 北岡伸一: "国家の弁証-21世紀日本の国家と政治"アスティオン. 6月号. (2001)
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[Publications] 北岡伸一: "野党の役割-民主党・改革点検の重責"読売新聞. 8/20. (2001)
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[Publications] 北岡伸一: "Can Koizumi the Demagogue Become a True Leader"Japan Review. 冬号. (2001)
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[Publications] 田中愛治: "Does Social Capital Generate System Support in Japan?"Prepared for delivery at the Annual Meeting of the American Political Science Association, San Francisco, California, U.S.A.. (GD8/30〜9/2). (2001)
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[Publications] 田中愛治: "The Rise of Independent Voter in Japan"Papers prepared for delivery at the Annual Meeting of the American Political Science Association. (GD11/13). (2001)
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[Publications] 田辺国昭: "福祉国家のディレンマ・行政国家のディレンマ:公的年金の運用をめぐって"2001年度日本政治学会分科会A報告論文. (2001)
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[Publications] 田辺国昭: "Pension Reform in Japan"Presented at the European Consortium for Political Research in Kont University. (9/7th). (2001)
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[Publications] 加藤淳子: "福祉国家の税収構造-OECD18ヶ国と新興産業国-"福祉国家シリーズ第三巻 ミネルヴァ書房. (刊行予定). (2002)