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2000 Fiscal Year Annual Research Report

高分解能熱測定による液晶相転移の研究

Research Project

Project/Area Number 12129204
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)

Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

江間 健司  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (80108183)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 八尾 晴彦  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (60212271)
Keywords熱測定 / 液晶 / 相転移 / 交流法熱量計 / 非断熱走査熱量計
Research Abstract

1.熱量計の増設、整備については、補助金の交付決定が年度の半ばを過ぎていたため、まず主要な設備備品を購入し、その他の材料等も購入したが、本格的な増設、整備は来年度となる見込みである。
2.リエントラント光学等方相を示すジキラル液晶RSFPPYについて熱測定を行なった。その結果、以前に報告されたDSCによる測定で熱異常が観測されていた相転移すべてについて異常の存在を確認するとともに、DSCの結果より詳細な温度依存性を明らかにした。とりわけ、等方-スメクティックC^*相転移に伴う異常について、降温時と昇温時とで顕著な違いが見られることを見い出したが、これは相転移に伴う緩和現象と関連しているものと考えられる。さらに、等方相で30K以上の温度範囲にわたってブロードな熱異常が観測された。これはDSCでは検出されず、今回の高精度測定で初めて見い出されたものである。この異常はブルー相付近で観測されるものと類似しているが、この特定研究のグループに属する高西らによるX線構造解析でも関連する興味深い結果が得られており、今後の進展が期待できる。
3.反強誘電液晶MHPOCBCのラセミ体について熱測定を行なった。我々の以前の測定によれば、この液晶と類似の構造を持つMHPOBCにおいては、ラセミ体のスメクティックA-C相転移は多重臨界点であると考えられる。したがってMHPOCBCのラセミ体についての測定を行なうことは重要である。まだ断定的結論を得るには至っていないが、これまでに行なった測定によるとMHPOCBCにおいては多重臨界挙動とは有意の差が見られ、両者で状況が異なっていることが予想される。

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Published: 2002-04-02   Modified: 2016-04-21  

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