2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12201001
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
|
Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
小原 雄治 国立遺伝学研究所, 生物遺伝資源情報総合センター, 教授 (70135292)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 利久 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30110836)
小笠原 直毅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (10110553)
菅野 純夫 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (60162848)
笹月 健彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
五條堀 孝 国立遺伝学研究所, 生命情報研究センター, 教授 (50162136)
|
Keywords | ゲノムシーケンシング / ESTシーケンシング / リソース / 多型タイピング / マイクロサテライト / SNPs / 産学連携 / 医科学倫理問題 |
Research Abstract |
総括班として4領域全体の調整・推進をおこなうと共に、わが国のゲノム研究の機動的・有機的な研究推進のシステム作り、ピーク研究を支えるための基盤研究事業の支援、すそ野を広げるための研究支援事業、社会との接点などの活動をおこなった。 1)研究支援委員会:DNAシーケンシングセンター(シーケンサー16台)を国立遺伝学研究所に設置し、4領域の計画・公募研究のゲノム/cDNAシーケンシングをおこなった。立ち上げから半年足らずであるが、ホヤ全ゲノム(160Mb)決定に向けてHox領域のBACクローン、メダカHox領域など1Mbを決定した。原始紅藻ゲノム(14Mb)、線虫近縁種C.briggsae(100Mb)の全ゲノム配列決定の準備を始めた。ESTクローン解析ではホヤ、メダカ、アフリカツメガエル、オオムギ、コムギ、粘菌、線虫など計約20万クローンを処理した。リソースセンター(大型フリーザー8台)を同所に設置し、これらのクローンの保存分譲を始めた。ヒトゲノム多型タイピングセンター(連鎖解析としてマイクロサテライトマーカー1000、罹患同胞対100組の全ゲノムスキャンを年間10プロジェクト可能、相関解析として30000マーカー200検体を年間5プロジェクト、2500 SNPs、500検体を年間1プロジェクト可能)を九州大学に設置した。立ち上がりから間がないが、「ゲノム医科学」大学ネットワークと連携し「橋本病における疾患感受性遺伝子」、「胃がん発症に関与する遺伝子」同定のために約18万タイピングをおこなった。 2)対外委員会:広報委員会では班員交流のための合同班会議と領域毎班会議、広報のためのシンポジウム、講習会などをおこなった。産学連携・協力委員会では産業界の委員も加え成果の産業への橋渡しの仕組み作りを始めた。社会との接点委員会ではゲノム研究の進展と社会との調和などについても広く検討をおこなうが、医科学倫理問題部会においてヒトゲノム研究推進における環境整備を進めた。
|