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2000 Fiscal Year Annual Research Report

モデル生物を用いた癌抑制遺伝子産物PTENの機能解析

Research Project

Project/Area Number 12213037
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

前田 達哉  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (90280627)

Keywords癌抑制遺伝子 / PTEN / 酵母 / TEP1 / SIR4
Research Abstract

1.TEP1ノックアウト変異株の表現型の検討
TEP1ノックアウト変異株を作製し、その表現型を詳細に検討した。種々の生育条件や、ストレスや薬剤に対する感受性等、調べた全ての条件において、ノックアウト変異株に顕著な表現型を見出すことはできなかった。
2.TEP1と遺伝的相互作用を示す因子の検索
TEP1ノックアウト変異株が顕著な表現型を示さなかったことから、Tep1pと協調的に働いてその機能を代替し得る因子が存在することを想定し、TEP1ノックアウト変異と組み合わせることで致死となるような変異を検索した(合成致死スクリーニング)。また、これとは逆にTep1pが増殖に抑制的に作用することも想定し、Tep1pを過剰発現した場合にのみ致死的となるような変異としてTep1pと拮抗的に働く因子の検索も併せて行った。しかしながら、いずれにおいても十分な規模のスクリーニングを行ったにも関わらず求める変異を得ることはできなかった。
1、2の結果は、Tep1pが単独もしくは他の因子と協調して生育に必須な機能を担っているのではないことを強く示唆している。
3.Tep1pの細胞内局在の検討
Tep1pと蛍光タンパク質GFPとの融合タンパク質を用いて、Tep1pが核と細胞質に分布することを明らかにした。このことは、Tep1pが細胞膜においてPI3ホスファターゼとして機能する以外の働きを、核または細胞質で果たし得ることを示唆していると考えられる。
4.Tep1pと相互作用する因子の検索
two-hybrid法を用いてTep1pと相互作用する因子を検索したところ、クロマチンのサイレンシングに関わる制御因子Sir4pが同定された。また、Tep1pとSir4pがお互いのC末端領域で相互作用し得ることを示した。このことから、Tep1pが核内でクロマチン構造の制御に関わる可能性も考えられる。

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Published: 2002-04-02   Modified: 2016-04-21  

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