2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12301018
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
外園 豊基 早稲田大学, 教育学部, 教授 (60099653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 和彦 帝京大学, 文学部, 教授 (80013275)
桑山 浩然 滋賀大学, 教育学部, 教授 (90013268)
藤木 久志 帝京大学, 文学部, 教授 (60062585)
錦織 勤 鳥取大学, 教育地域科学部, 教授 (30112163)
松浦 義則 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (40108254)
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Keywords | 中世 / 民衆 / 戦争 / 災害 / 飢饉 |
Research Abstract |
研究の対象は日本中世(12〜16世紀)であるが、初年度であるので、まず史料の所在調査を行った。「戦争と平和」の具体的内容をとりあえず戦争および災害と限定した。自然災害の主なものとして、飢饉などが挙げられるが、広範囲にそれらの関係資料の収集を行った。 また、南北朝期(14世紀)を主たる対象として、資料の収集を行った。『大日本史料』(第6編)だけに限ってみても、戦争および飢饉が繰り返し、あるいは同時並行的に起こっていることが判明した。南北朝期の飢饉は全国的なものか部分的なものかということは、資料の制約上明らかではないが、当該期の支配者にとって重要な問題は、都市とくに京都への飢餓人の流入からくるいわゆる都市問題としてとらえられていたかどうかが問題となろう。 現在でもしばしば見られる凶作・不作などの自然条件の変化に伴う食糧不足は、広く世界的に見れば、人々を食糧不足の状態に陥れている。すなわち、戦争と災害についての歴史的究明を果たすことは、歴史学が果たすべき役割の一つであるといえよう。当然のことながら、政治的な災害としての戦争と、自然的な災害としての飢饉などとは、異なるものであろうが、中世においては不可分の関係にあったともいえよう。 研究目的にしたがって、戦争および災害に関する記事を収集し年表を作成しつつある。 隠岐島を含む山陰地域の現地調査を行うとともに、全国各地の図書館等に赴いて資料を収集した。また、調査を深化させるための報告会・研究会も催した。
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Research Products
(11 results)
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[Publications] 藤木久志: "応仁の乱の底流に生きる"勝俣鎮夫 編『ものがたり日本列島に生きた人々』. 99-142 (2000)
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[Publications] 藤木久志: "近世から読める中世後期の民衆像"木村礎 他編『地方史研究の新方法』. 120-121 (2000)
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[Publications] 桑山浩然: "「たまがき」書状は自筆か?"日本古文書学会『古文書研究』. 53号(未定). (2001)
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[Publications] 佐藤和彦: "日本中世社会におけるバサラ現象"学芸大学紀要(東京学芸大学). 51集. 189-209 (2000)
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[Publications] 佐藤和彦: "中世鎌倉の都市問題"日本古書通信. 65巻9号. 8-9 (2000)
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[Publications] 佐藤和彦: "書評山陰加春夫 編『きのくに荘園の世界』"民衆史研究. 60号. 55-59 (2000)
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[Publications] 錦織勤: "『明月記』にあらわれる「武士」の語義について"史学研究. 229号. 1-19 (2000)
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[Publications] 外園豊基 他5名: "概論日本歴史"吉川弘文館. 327 (2000)
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[Publications] 佐藤和彦 他編著: "北条時宗の時代"河出書房新社. 128 (2000)
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[Publications] 隼田嘉彦,松浦義則 他: "福井県の歴史"山川出版社. 328 (2000)
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[Publications] 錦織勤 他17名: "智頭町誌"鳥取県智頭町. 2154 (2000)