2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12305055
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
板谷 謹悟 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40125498)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉本 惣一郎 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30323067)
犬飼 潤治 東北大学, 大学院・工学研究科, 講師 (70245611)
|
Keywords | STM / LEED / マレイン酸 / フマル酸 / p-キシレン / 電気化学 / 超高真空 / 表面・界面 |
Research Abstract |
金属表面上における分子の吸着挙動の理解は、触媒化学や分子デバイスの構築に直結しており、学術的な意味ばかりでなく工業的にも興味深い。原子・分子レベルで制御された表面・界面を構築するために、本年度は1)マレイン酸及びフマル酸によるPt(111)表面の修飾と、2)p-キシレンを用いたRh(111)電極表面の修飾を行った。 マレイン酸及びフマル酸は構造異性体であり、両者を用いた表面修飾は興味深い。両者を酸性水溶液中においてPt(111)表面に吸着させたところ、マレイン酸においては(【square root】13x【square root】13)R14°構造が、フマル酸においては(2【square root】3x2【square root】3)R30°構造が得られた。一つ一つの分子の見え方も、両者では大変異なっていた。 p-キシレン修飾については、溶液中における表面の形成を行い、さらにそれを超高真空中に持ち込んで、構造が変化するかを観察した。溶液中におけるその場観察では、p-キシレンはRh(111)電極表面上でc(4x2【square root】3)構造を形成することが見出された。一方、これを超高真空中に持ち込み低速電子線回折を行ったところ、構造は同じくc(4x2【square root】3)構造であった。構築したこの表面は、構造を変化することなく溶液中から真空中に移し取られることが分かった。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] K.Suto,M.Wakisaka,M.Yamagishi,L.-J.Wan,J.Inukai,K.Itaya: "Highly Ordered p-Xylene Adlayer Formed on Rh (111) in HH Solution : In Situ STM and Ex Situ LEED"Langmuir. 16・24. 9368-9373 (2000)
-
[Publications] J.Zhang,L.-J.Wan,K.Itaya: "In situ scanning tunneling microscopy of maleic acid and fumaric acid adsorbed on Pt(111)"Journal of Electroanalytical Chemistry. (印刷中). (2001)
-
[Publications] Kingo Itaya (分担): "Encylopedia of Analytical Chemistry"Wiley. (2000)