2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12355035
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
内藤 林 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20093437)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 淳彦 (株)森技術研究所, 所長(研究職)
箕浦 宗彦 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30294044)
高木 健 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90183433)
別所 正利 日本大学, 理工学部, 講師
一色 浩 日立造船(株), 技術開発本部, 主席研究員(研究職)
|
Keywords | 船首可動翼 / 抵抗増加の軽減 / 有効作動海域 / 翼収納システム / 船体運動の軽減 / 船首固定翼 / 翼のスラミング |
Research Abstract |
1.初年度の固定翼システムの開発から、今年度は可動翼システムを開発し、その有効性を確認した。船首部での波面と船体の相対運動を制御信号として使い抵抗の増加が最も少なくなる翼の波に対する位相を実験と計算で比較し、ある位相状態で、固定翼の場合より抵抗増加を減少させる事が可能なことを示した。 2.前年度の研究で指摘していた、船首翼の収納装置を開発した。この装置は、左右2枚の翼を船内に収納した時、重ね合って収納されるように工夫したもので、収納スペースを十分取ることができない船首部にとって極めて有効なシステムである。このことにより船首翼を使った波浪エネルギーを推力へ変換する事の実現可能性が飛躍的に高まった。 3.両舷につけられた翼を独立して制御して作動させることができるが、この制御によって横揺れ運動も画期的に減少させることが可能であることを示した。 従来のアンチローリングフィンを、船首に設置することによって縦揺れのみならず横揺れまで画期的に減少させることができることから船首翼システムの有効性を一層広げることができた。 4.船首翼の弱点と考えられる衝撃的な力に対して、そのシステムがどれ位まで耐えられるか、文献調査を実施するとともに、翼単独のスラミング実験を実施し、それらの結果から翼収納の上限海象の提案を行った。 5.以上の研究を総合化し、船首可動翼を装備することにより船舶の実海域推進性能は一段と向上し、その結果として経済効果が十分ある可能性を示した。 6.不規則波中における検討も実施した。実験は実施にないので次年度実施し、計算との比較検討を行う。 最終年度の次年度は、これらの研究結果をまとめ船首部可動翼システムとして提案するために細部の詰の研究を実施する。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] Shigeru NAITO, Shoichi HIGAKI, Jun KATO 他: "Reduction of Added Resistance ant Thrust Generation by using Bow Wings in Waves"The Third Conference for New Ship and Marine Technology. (発表予定02,05月). (2002)